CG PLAN
CGイメージによる
プランのご提案
某カフェ&バー
ヒアリング&コンセプト
- 昼間はカフェ夜はバー
- 和を意識した空間にしたい
- オーナー男性
- 予算は500万円(家具は別途)
コンセプトは「もてなす」
PLAN VIEW
平面図のご提案
Before
- 既存平面図
- 何もないスケルトン状態 天井高は水上H=4350水下H=3850 天井は鉄骨下地むき出し 北側の壁に排煙窓 床面積は79.7㎡=約24坪
After
- 提案プラン
- 座席:ソファー席12人 カウンター席6席 トイレは男女は別々とする、厨房は独立型、個室及びロッカーを設置。 この物件天井高が中途半端に高い、この高い天井高を利用して箱という空間の中に屋根を架けようと考えた、断面図下図
After
- 提案プラン
屋根勾配は3寸勾配とし屋根材はシダーシングルを提案、ヒノキの仲間であるウエスタンレッドシダーは独特のさわやかな香りが特徴、さらに経年変化により素材の持つ表情に深みがでる、時間が経つほど魅力を増す木材こそが持てるパーフェクトに不完全な質感といえよう。北側窓からの吸気排気には花ブロックを使う。(花ブロックの説明は某マンションを参照)
主要装飾壁面はエイジング塗装及び左官仕上げ、カウンターはあえて簡素にモルタル仕上げにし塗装にてコーティング仕上げ、バックカウンターは集成材にステイン塗装、扉は黒板塗装、壁面タイルはメタル調、割竹、織物クロスを装飾に使う、床はコンクリート素地のままで塗装コーティング仕上げ。
素材選びだが、日本の伝統的な表現技法に「見立て」と「やつし」という言葉がある、見立てとは異なるものを連想で結びつけること、やつしは昔の権威あるものを現代風に身近にして表す事。 様々な素材を組み合わせ、素材の魅力を最大限に生かし現代のスタイルで表現する、そんな気持ちでいつも素材選びをしている。
コンセプトである「もてなす」であるが、出入り口にパーティションをとのオーナーの要望があり、千利休の竹花入れを様々な素材の組み合わせてパーティションを提案しようと考えた。 ここで四規七則を思い出す。 茶道の心得を示すで標語で「和敬清寂」という言葉がある、主人と賓客がお互いの心を和らげて謹み敬い、茶室の備品や茶会の雰囲気を清浄にすることという意。「四規」 「利休七則」 ①茶は服のよきように点て ②炭は湯の沸くように置き ③花は野にあるように ④夏は涼しく冬は暖かに ⑤刻限は早めに ⑥降らずとも傘の用意 ⑦相客に心せよ 「四規七則」である。 当たり前の事を、当たり前にするのが、茶の湯の「もてなし」だと利休は説いている、一見もっとも簡単な事がもっとも難しい。
「もてなし」を改めて考えさせられるプランニングとなった。
3D IMAGE PLAN
ご提案例
- 全体パース1
- 屋根材はシダーシングル
- 全体パース2
- 天井は構造そのまま
- 全体パース3
- ハンター社工業用インテリアファン
- 全体パース4
- トイレ前パーティションの花ブロック
- カウンター
- トイレ側
- 出入り口
- パーティション
- 竹花入れ+青海波文様ブロック+鉄管、異素材を組み合わせる