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CONCEPTコンセプト

安堵と暮らす家

今回のテーマはずばり「領域性」と「子育て」です。

ややいりくんだ土地のため住環境上の近所の人の目による「見張り」が届きにくい特性がありました。
そこで住宅のデザインで防犯、安全性の向上に 挑みました。外壁の素材と色の選定、道路側のサッシの仕様、玄関の向き、2Fのバルコニーの壁の高さで領域性を作り出しました。「ホームアローン」のケビン君が泥棒を追い払ったワンシーンと共通した考え方でもあります。現在3歳のお子さんが安全に安心して過ごせる住宅。お母さん、お父さんが子育てしやすい工夫が随所に散らばめられた住宅となりました。

１F　子育てがし易い、適度な光と家を通り抜ける風

いつも通りなるべくカーテンを使わないでも適度な光を取り入れ、各所に配置された窓から窓へと風が通り抜けるとても快適な空間となっています。
特筆すべきは南側に設けられている窓です。南側には光をたっぷり取り込む大きな窓を取り付けるのがセオリーですがシャッターやカーテンを閉めっぱなしの家をよく見ます。今回は領域性の確保と程よい光を取り込むためあえて横滑り窓とFIXのコンビネーション窓を採用しました。適度な光と外から取り込み、温かな家庭の光を外に放つことで防犯心理に訴えるデザインにしました。L型に形どられたリビングの先には床面が続くようなウッドデッキがあります。屋根もありますのでそのまま洗濯物を干し、その近くでお子さんが目の届くところにいる状態となります。階段もリビングインとせずにドアを介してホールからでないと階段を上がることができない構造となっております。

２F　なんと言ってもホールの大きな窓

階段をあがり切った際の解放感と暗くなりがちな階段と玄関ホールにやさしく光を届けます。ベランダの壁は通常よりも40㎝高くすることで外から見られる事がありません。バルコニーでお父さんが夕涼みをしながらビールを飲んでいても安心です。主寝室にある4畳のウォークインクローゼットは収納のプロ、アンジェ・リュクスさんに収納の提案をしてもらいました。現在の住まいでの収納の悩みをすべて改善でき、効率的なウォークインクローゼットが出来上がりました。

外壁　重厚感のあるパワーボード

標準仕様はガルバニウム鋼板ですが今回はコンセプトに沿った濃紺色のパワーボードを採用しました。パワーボードの重く、強い印象を持たせました。パワーボードは防火性と防災性に優れた材料となります。外に対してはやや濃く、強い印象となっていますが屋内には適度な光を取り入れ、とても明るいギャップを楽しめる住宅となりました。