CG PLAN
CGイメージによる
プランのご提案
某団地リノベーション
ヒアリング&コンセプト
- お客様はついてはいない。
- 団地のリノベーションを試案しチラシにて提案
予算は600万円(家具は別途)
間取りの変更を主としないリノベーションとなった
- コンセプトはライフスタイル
PLAN VIEW
平面図のご提案
Before
- 既存平面図
団地という事に少し触れる、「団地とは何か」公共かそれに準ずる機関が庶民に供給し、生活施設も場内に設置し衛生的かつ健康的な生活が目指され何種類かの住宅が採光や通風を考慮して整然と配置された箱庭的な場所が「団地」である。
日本に団地と呼ばれる物が出現したのは大正頃が始まりとされ「アパートメントハウス」と呼ばれていて木造であったが、関東大震災を機に鉄筋コンクリート造が主流になっていった。 戦後昭和30年代に入り人々の生活が安定しだすと住宅不足になりその解消の住宅供給として団地が建設されていくこととなる。 間取りであるが団地には「51C型」という名称の間取りがある、1951年に設計されたC型タイプの間取りということだ、安い家賃の公共住宅を大量供給することを目的とした公営住宅法が制定された年でもある。その初年度の公営住宅基準設計として「51C型」は誕生した。
「51C型」とは住み方調査から生まれた。 1942年には食寝分離論が発表となり、寝室分解も研究される。 夫婦のみや子供が幼い時期には1部屋で寝るが子供の成長や家族人数の増加に伴い分かれて就寝するようになる、こうした当時の住まい方を反映したものが「51C型」その時代のライフスタイルを基盤として考えられた間取りなのである。
51C型には大きく分けて3つのコンセプトがある。 ①食事と就寝の場をわける ②限られた面積を有効活用するため調理と食事の場を重ね合わせる ③家族が分かれて就寝出来るよう隔離された空間を2つ作る
この住宅の間取りは51C型を基盤とした3Kプラン、外観のタイプ的にはフラットタイプ、階段室アクセスN型(北入り)となる。 床面積は56.31㎡=約17.0坪
After
- 提案プラン
まず赤く記されている壁だが、構造壁になっているため撤去は出来ない、キッチン隣和室の間仕切り壁を撤去し、ひとつの空間とした。LDKからホールへ出る壁を可動間仕切りとし開放的な空間を目指す、1LDKのプランとなった。 対面式セパレートキッチン、ダイニングカウンター設置型2人収容のオリジナルキッチン。浴室、トイレ洗面はすべて修繕工事及び什器変更。 以上がスペックとなる。
コンセプトになっている「ライフスタイル」言わなくともだが時代とともにライフスタイルは変わる、昭和30年代団地は入居者が殺到した、今や空き家問題が深刻化している。
高度成長期のスクラップ&ビルドという考え方、高度成長も下降を見せ消費文化に陰りが見えだしてきた今、古い建物を壊すのではなく再生建築という動きが見えだした時代となっている。
人は一生のうちで家を買えばそこに定住する傾向があると言われているが、再生建築を安く買い徹底的にリノベーション若い世代であれば子供が成長するまでそこに住み子供の成長と共に新たな所有者に建物を委ね別の場所に移り住む。
そんなライフスタイルがあっても良いと思われる。
3D IMAGE PLAN
ご提案例
- 全体パース1
- 一人暮らしまたは二人暮らしを想定した間取り
- 全体パース2
- 全体パース3
- 装飾にはテキサスショートキューブという商材を使う(古材を再利用したチーク素材)
- リビング1
- ◎オリジナルキッチンどんな形も対応可能 ◎タイルはサブウェイタイルを使用
- リビング2