皆さまこんにちは、設計事務アシスタントの中村です。
今日は節分ですね。
お家で恵方巻食べたり、豆まきされてますか。
先日インスタライブで話のあった外構GL(グランドライン)のお話。
住宅を建てるとき土間の勾配を気にしたことがありますか?
気にして色んな住宅を見てみると道路から家までの勾配は様々。
〇勾配はどうして必要?〇
そもそもどうして勾配が必要なのかというと
雨が降ったとき家のまわりに水が溜まらないようにするためです。
土や砂利の場合、水が浸透するのでそこまで勾配を気にしなくてもいいのですが
コンクリートを打設する場合、雨水が溜まらないように勾配をつけるのが一般的です。
勾配はそこまでの距離とどれくらい高さが上がっているかで決まるのですが
C4DLでは2~3%の勾配設定をしています。
1mの距離で3㎝あがると3%の勾配ということになります。
パーセントと言われても想像がつきにくいですよね。
2~3%はとても緩やかな一般的な勾配です。
上がったところがGLになるのですが・・・このGL設定をきちんとしないと
勾配の斜め具合がすごくきつくなるのです。
同じ距離で3㎝上がるのと6㎝上がるのでは坂の急具合が変わってきます。
〇GL設定のルール〇
GL設定のルールとしてC4DLでは
①道路よりも下がらないこと
②隣地と同じくらいにすること
③土間の勾配が2~3%になること
④基礎の耐圧板天端よりも5㎝下を心がけています。
〇道路よりもさがらないこと〇
道路よりもGLが下がってしまったら、水が敷地の外に排出されません。
雨が降ったときに家の周りに水たまりが沢山できてしまうのです。
〇隣地と同じくらいにすること〇
隣地と同じくらいにしないとどちらかが高くてどちらかが低いということに
なってしまいます。そうすると、低いほうに土や水が流れてしまうことになるのです。
自分の敷地を高くしたらご近所トラブルになりかねませんし、
低くしたら相手の土が流れてこないようにブロックを施工する必要がでてきます。
また、土は湿気を持っているので土を背負う形になり、湿気やすくなります。
〇基礎の耐圧板天端よりも5㎝下〇
また、耐圧板よりGLがどうして下なのかというと・・・
基礎工事の工程として、耐圧板を打ってから立ち上がりのコンクリートを打つわけです。
分けて打つことでどうしても隙間ができてしまいます。
その隙間がGLよりも下だと隙間に水が入ってしまって湿気の原因になるのです。
〇会社によって考え方は色々〇
なだらかな勾配にしようと思ったら土地にある土を取り除かなければいけないので
残土処分が多くかかってきます。
C4DLではその土地に合ったGL設定や外構をデザインすることで
お客様にとっての一番を探すお手伝いをさせてもらっています。
よく外構工事だけ別契約のところもありますが
最後までGLのことを考えてくれる会社なのか
その会社のGL設定のルールや外構とのつながりを聞いて
お家を建てる会社を決める一つの指針にしてもらえたらと思います。
設計デザイン後藤曰く、地球は丸いんだ!だそうです。笑
真っ平な土地なんて自然にはありません。
だからこそ、その土地の表情を読み取って
お客様にとって最高の住宅をデザインすることがどれだけ難しく面白いか。
わくわく仕事したいものです。
インスタライブ、見逃したという方はこちらから視聴いただけます。
→https://z-p15.www.instagram.com/tv/CZRtaG5lLQN/
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