珪藻土の壁のメリットデメリットは?施工してわかった特徴

インテリアの印象を大きく左右する、お部屋の内壁。
新築やリフォームの際、自然素材の塗り壁が気になる・・・という方も多いのではないでしょうか。
珪藻土壁って実際どうなの?普段の掃除は?自分で補修は出来る?
内装の約半分を珪藻土壁にした我が家の、13年目の実態とホンネをお伝えします。

珪藻土壁にして良かったこと

・調湿効果バツグン!

吸水性に優れ、バスマットとしても人気がある珪藻土には、「調湿」の効果があります。
珪藻土に開いた小さな穴が、呼吸するように余分な水分を出し入れして快適な湿度を保ってくれます。
梅雨のシーズンも我が家では湿度による床のベタつきとは無縁です。

・消臭もしっかり!

珪藻土にはお部屋の嫌なにおいを吸着する効果もあります。
ペットが二匹居る我が家ですが、来客からは「犬のにおいがしない」とよく言われます。
焼き魚や焼肉をした翌日のにおい残りが気にならないのも、珪藻土のおかげと感じています。

・高いインテリア性

日差しや照明の反射が柔らかな珪藻土壁は、お部屋を優しい印象にしてくれます。
カラーバリエーションが豊富なので、部屋ごとの塗り分けや、アクセントウォールを作ることも可能。
我が家では和室の壁の一部を、淡い黄土色の櫛引き仕上げにしています。
このような遊びが出来るのも、塗り壁の面白さです。

デメリットは汚れやキズに弱いこと

・水拭きが出来ない!

珪藻土壁は水分を吸収しやすいため、汚れても気軽に水拭きが出来ません。
手垢や鉛筆などの軽い汚れ、物がぶつかった時のこすれ跡などは、消しゴムやメラミンスポンジでのお手入れが有効ですが、範囲が広いとなかなかの重労働です。
また、時間の経った汚れやシミも落としにくく、少しずつ濃くなっていったスイッチ周りの手垢汚れなどは、気付いた時には手遅れでした。

トイレの壁は要注意!

消臭効果を期待して、我が家ではトイレの壁も全面珪藻土にしましたが、これは失敗。
トイレの使い方について家族には注意を伝えていましたが、来客や息子の友達にまで強く言うことも出来ず…
衛生面が気になり薄めた中性洗剤で拭いたりもしましたが、オフホワイトの壁に飛沫のシミは年々濃くなって行くばかり。
水拭きしやすい素材で腰壁などを造り、上方のみ珪藻土にするべきでした。

・キズがつきやすい

珪藻土壁は予想以上に簡単にキズがついてしまいます。
息子がランドセルをぶつけて出来たこすれキズや、ペットの引っかきキズなど、大小様々なキズが我が家にはありますが、一番目立つのは私が掃除機を思いっきりぶつけてしまったダイニングの壁。
コーナー部分に固いものが当たると大きく削れてしまうことがあるので、掃除や大きな荷物などを運ぶ時は要注意です。

汚れもキズも一気に解決!DIYでプチリフォーム

・ペイントタイプの珪藻土材なら簡単

汚れやキズに弱く、日頃のメンテナンスに少し手間のかかる珪藻土ですが、自分で塗り直しが出来るという大きなメリットがあります。
我が家はローラーで手軽に塗れるペイントタイプの珪藻土材でDIYプチリフォームをしました。
一番面倒だったのは塗らない壁を保護する為の養生作業でしたが、テープとビニールシートが一体になった「マスカー」という養生資材を使えばあっという間。
はじめての挑戦でしたが、準備から塗り終わりまで半日もかからず、頑固なスイッチ周りの手垢汚れともサヨナラできました。

・アクセントカラーも気軽に楽しめます

汚れが一番気になっていたオフホワイトのトイレの壁には、思い切ってアクセントカラーを取り入れることに。
鮮やかなサフランイエローは、塗り始めは派手すぎたかと少しドキドキしましたが、壁の汚れを消して明るい雰囲気になり、イメージチェンジ大成功!
私のようなアクセントカラー初心者の方にも、トイレのような小さな空間なら大胆な色も取り入れやすいのでおすすめです。

・削れた箇所は「埋める」が正解!

削れたコーナーの補修には粉状の珪藻土を使用しました。
すぐに塗れる練り済みの珪藻土壁材が多く販売されていますが、削れた壁の補修にはやわらか過ぎる場合があり、また補修に必要なのは少量であるため、使う量だけ練って使える粉状が便利です。
作業は簡単。
水を加え垂れ落ちない程度の固さに練った珪藻土を、削れた箇所を埋めるように塗っていくだけ。
専用コテなどを使わず、スクレーパーと濡らした指先で仕上げましたが、ラフな仕上がりでも気にならないのが珪藻土壁の良い所です。

珪藻土壁の家に暮らして13年。
デメリットを感じた場面もありましたが、珪藻土ならではの機能や独特の質感は何よりの魅力。
DIYによる修繕も、珪藻土の塗り壁だからこそチャレンジしやすく、想像以上にプチリフォームは簡単です。
付き合い方を知ってしまえば、メリットの方が上回る!というのが我が家のホンネです。
新築・リフォームの際は、自然素材の珪藻土壁をぜひ選択肢に加えてみて下さいね。

収納とインテリアで暮らし最適化
株式会社アンジェ・リュクス 上野 友香子
https://angeluxes.co.jp/

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