暖かくなってきました。新年度の準備で忙しい時期ですね。
また、お子様のいるご家庭では、
お子様が持ち帰った1年分の作品をどうしようかと悩む時期でもあります。
最近では「ものを持ちすぎない暮らしが良い」という流れを感じますが、
「持っていることで幸せな気持ちになる」そんなものもあります。
お子様の作品、まずは「どうしたいのか?」から考えてみませんか?
●とっておきたいのは誰?
キッズスペースの片づけでお伺いしたお宅で、
お子様ご自身が「いらない」と判断したものをお母様が戻す、
そんな場面を見かけることがあります。
お子様にとっていらないものでも、
お母様にとって思い出深いものということもありますよね。
そんなときは、お母様の「思い出の品」として保管するのをおすすめします。
ところどころ色むらがあるお雛様と、背中に羽が生えた不細工なお雛様。
長女と次女が小さいときに作ったもので、本人たちには「いらない」もの。
ですが、私にとっては大切なもの。
毎年飾った後は、保育園の連絡帳や子どもからの手紙と一緒に、
私の思い出ボックスに保管しています。
これは、私の老後の楽しみ。娘たちが大人になって寂しくなったら見返します。
●飾る場所、どうする?
自分の絵や作品を飾ってもらえると子どもはとっても喜びますよね。
あらかじめ飾る場所を決めておうちギャラリーを楽しんではいかがでしょうか。
写真はわが家の階段です。3階建てで2階にリビングのあるわが家では、
1階から2階へ向かう階段には何も飾らず、
2階から3階へ向かう階段には子どもの作品や賞状を飾っています。
よく目につく場所はすっきり、それ以外の場所はゆるくてOKとメリハリをつけることで、
カラフルで不揃いな子どもの作品も気になりません。
この他に、机まわりなどの個人スペースにも好きなものを飾っています。
スペースが決まっていることで定量をキープ。
新しく飾りたいものができたら交換し、常に1番のお気に入りが飾られる状態にしています。
●迷ったときは熟成期間を設ける
「飾るほどでもないけど、捨てるのは嫌」「迷う」ものもありますよね。
そんなときは、無理に捨てずに、熟成期間を設けましょう。
写真は、現在中学3年生の長女の小学校6年分の作品です。
毎年学校から1年分の作品を袋に入れて持ち帰ってくるので、
クローゼットの上段にスペースをつくり毎年保管してきました。
小学校を卒業したときに、
あらためて確認しましたが「とっておいてほしい」と言われ、そのまま保管。
ですが、中学校を卒業し、あらためて尋ねると「全部捨てていいよ」と。
ずっと保管していたものの1度も見返すことも無かったことで、
手放しやすくなったようです。保管する間はスペースが必要になりますが、
本人が納得して手放せることができて良かったです。
子どもの作品は、保管場所や飾った時の見た目など、マイナス面ばかりが気になるかもしれません。
ですが、飾ることで子どもの喜ぶ顔が見られる、
保管しておくことで可愛らしい頃を思い出す、そんな嬉しいことも多くあります。
ぜひ、ご自身やお子様にあった方法を一緒に考えてみてください。
収納とインテリアで暮らし最適化
株式会社アンジェ・リュクス 佐藤美香
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