「コックピット」とは、飛行機の操縦席のこと。パイロットがあちこち動かず操縦ができるように、
キッチンもコックピット化することで無駄な動きを減らし、
料理から片づけまでをラクに快適にすることができるんです。
▶︎使う場所の近くに、使うモノを配置
我が家では、キッチンの背面に電気ケトルがあります。その隣にはティーバッグやコーヒー豆を収納。
そこから手を伸ばせる吊り戸棚にはマグカップを配置。
ティータイムの準備に必要な一連の動作を、1歩の範囲でできるようにしました。
また、お皿はあえて分散収納にしています。小皿やサラダボウルは、作業台から取りやすい位置に。
加熱調理後によそうプレートは、コンロから手の届きやすい場所に定位置を。
その他にも、ざるやボウルなど水を使うものはシンク周りに配置。
加熱や調理に使うものはコンロ周りに定位置を作ることで、作業がどんどんとスムーズになりますよ。
コックピット化する際のポイントは、『どこで、どんな作業をするのかを考える』こと。
使う場所に使うモノがあれば、作業の手を止めることもなくなり、時短にも繋がるんです!
▶︎パントリーに置くものを厳選する
最近の住宅では、パントリーや小さな食材収納が備わった家が増えましたね。
でも、ルールなしに食材をあれこれ詰め込むような収め方では、
コックピットどころか料理の途中になんども行きつ戻りつ探し物をすることに!
だから我が家は、料理の最初に用意するものと、ストックだけを収めるようにしています。
代表的なモノでは、乾物や製菓材料など。
キッチンに入る前に料理に必要な材料をピックアップ → 水回りや作業台で下ごしらえ → コンロで調理と、
どんどんスライドしていくだけ! 動線が整い、流れるように作業が進みます。
またパントリーに収める食材を厳選したことで空間にも余裕ができました。
出し入れがストレスフリーな上に、食材の期限管理も快適です。
▶︎取り出しやすく、しまいやすい
迷わず探し物のないコックピットキッチンを作るためには、収納場所だけでなく収納方法も大切。
広いスペースはカゴやボックスを利用することで、取り出しやすい定位置作りができます。
プラスチック素材のモノなら洗いやすく、キッチンでも安心。
ハンドル付きのストッカーなら、吊り戸棚など高い場所の整理もバッチリですね。
高さのある空間には、コの字ラックがオススメです。食器の積み重ねを防ぎ、取り出しやすさが倍増。
特に無印良品のアクリル仕切棚は透明度が高く、食器の視認性を損ねません。
1日に何度も立つキッチン。ぜひ収納のコックピット化で、
料理と家事の負担を減らしてみてはいかがでしょうか。
ママも家族も笑顔になれる空間になるといいですね。
収納とインテリアで暮らしを最適化
株式会社アンジェ・リュクス 國松 麻央
https://angeluxes.co.jp/