「リノベーションフェス」
今回は、築約25年のF様邸のリノベーションを紹介します。
これまで2回リフォームをしているF様邸。C4DLのハウジングフェスに足を運ぶうちに、より住みやすい環境にしたいと思うようになり、3回目のリノベーションをC4DLに依頼することにしたそうです。建て替えも考えたそうですが、愛着のある家はそのままで、将来のことを考えて「バリアフリーとメンテナンス不要」をキーワードにリノベーションをすることに。
約1か月半の工期を経て完成したF様邸。帰宅するたびに新しい景色を見ることができて「うきうきわくわくの連続の毎日だった」と話すFさん。
今回はFさんに実際にお会いしてお話を伺ったので、Fさんとの話を交えながら紹介したいと思います。
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リノベーションの場合、壁や床をはがしてみると想像していなかったような状態であることがたびたびあるという。F邸は、5年前に地盤が下がってしまったので、ある業者に頼んで8cmほどあげて直したという。しかしながら、今回和室とキッチンとの間に約1.5cmの高低差があることが判明。現状をきちんと説明した上で工事を開始し、当初の予定通りバリアフリーの空間を作ることができた。「高低差を見つけてくれたのもありがたかったし、すべてのフロアをフラットにしてくれたので、本当にうれしかった」とFさん。業者によっては、高低差があった時点でバリアフリーにすることをあきらめる場合もあるというから、業者選びの大切さを改めて感じた。
今回のリノベーションでは、キッチンだった場所をパントリーに、リビングダイニングだった場所をキッチンカウンター付きのリビングダイニングに、和室をベッドルームに変更し、3部屋をすべてバリアフリーにした。
■リゾートの雰囲気を演出する「ヘリンボーン」張りのフロアと「杉板」の曲線の天井
Fさんの要望の「ハワイアンリゾートの雰囲気」にピッタリの「ヘリンボーン」張りのフロアが印象的なリビングダイニング。ヘリンボーンにすることで、重厚感があり上品な雰囲気をもちつつ、リゾート感も演出している。
「ヘリンボーン」張りは「ニシンの骨」とも呼ばれ、柄が魚の骨の形に似ていることからこう呼ばれるようになったと言われている。フロアのヘリンボーンが造作カウンターの側面につながっていることで、より一体感がうまれ木のいろいろな表情も楽しむことができる。ヘリンボーン張りは施工が難しく職人の腕に左右されるところでもあるが、カウンター側面のつながり部分も模様がきれいにつながっていて、職人の質の高さがうかがえる。
天井には20年メンテナンス不要の杉板を使用。天然素材なので、経年変化を楽しむこともできる。また、寝室の天井は杉板を曲線でつないで壁まで貼り下げており、Rのカーブが美しく、高級感とリゾート感を味わうことができ、かっこいい仕上がりになっている。
ヘリンボーンの床と杉板の天井で、家の中にも関わらず森の中にいるような自然が感じられ、とても心地よい空間が広がっている。
■デザイナー後藤さんおすすめの素材を使ってみたら・・・
・壁のシナベニヤ
後藤さんのおすすめで、「壁にはシナベニヤを使用します」と言われてサンプルを見たが、イメージがわかず、なんとなく気が進まなかったというFさん。とにかく寝室だけ貼ってみるので雰囲気を見て判断するということになった。実際の仕上がりを見ると「これはいい!」と思ったという。通常のクロスと違ってメンテナンスも不要かつリゾート感もあるので、寝室だけでなくリビングもシナベニヤにすることに。木目を縦横交互に組み合わせて貼ったシナベニヤの壁は、質感もフロア、天井とマッチしていて、リビングと寝室の間の壁に施しているアクセントクロスとの相性もよく、さすが!と感心した。
・リビングと寝室を仕切るフルオープン建具
リビングと寝室を仕切るフルオープン建具は、寝室が見えないように透明や磨りガラスではない仕様を希望していたが、後藤さんから磨りガラスを提案されたという。最初はプライベート感がなくて大丈夫か?と思ったようだが、寝室が丸見えというわけでもなく、磨りガラスにすることで閉めた時の圧迫感もなく、雰囲気もとてもいいので気に入ったという。
施主の要望を聞きつつ、提案すべきところはきちんと伝えてくれるところがありがたい。今回のリノベーションでも長年の経験とセンスをもつ後藤さんの提案がすべてマッチしていて、改めて感心してしまった。
■うれしい心遣い
Fさんはキッチンの扉の色を、ワインレッド色にしたかったが、ブルーのタイルと合わないことからやむを得ず断念。「Fさんの好きなワイレッド色をどこかに使ってあげたい」と密かに思っていた「ハンサム」こと現場監督の佐々木さんが提案したのは、エントランスに施したワインレッド色のパネル。これは外壁にも使われる耐候性鋼パネルで、いろいろな大きさのパネルを数枚組み合わせることで、まるで絵画のようになり、エントランスを美しく演出している。
好きな色を覚えてくれていて、そしてその色を使った素敵な装飾品を用意してくれるという心遣いに、Fさんがグッと来たのは言うまでもない。
■これまでのリフォームであきらめていたことが改善!
F邸ではキッチンに洗濯機があったため、以前からとても不便だったが、移動は難しいだろうと思っていたという。これを聞いた佐々木さんは「何とかしてあげたい」と思い、現場で職人らと試行錯誤の上、収納場所や廊下などをうまく活用して洗濯機スペースを脱衣所に移すことに成功。「今までのリフォームでも無理だったのであきらめていた。まさか移動できるとは!夫婦で感動」と喜びを話していた。
■ちょっとしたうれしいポイント
リノベーションをするにあたって「自分が住んだときに、どういう家だったら生活しやすく心地よいか」を常に考えていたと話す佐々木さん。そういった視点から提案した施主にとってのうれしいポイントをいくつか紹介したい。
・寝室の壁に取り付けたランプ
ベッドサイドに取り付けたランプは、手元を照らしてくれるだけでなく、消す時もベッドから出る必要がないのでうれしい。便利であることはもちろん、この船舶ランプがアクセントにもなり、寝室の雰囲気にもぴったり。
・ルンバの帰る場所
パントリー内の物置の扉の下に、ルンバが入れるスペースが。ルンバを隠しておきたいと何気なく話したFさんの言葉が、その通りに!
・桜窓
キッチンの小窓から外の桜がちょうど見えるように、中央に枠があった小窓を、同じサイズで枠なしの窓を探し出して変更。カウンターに座ると、ちょうどこの窓越しに桜の木が見える。今から桜の時期が楽しみ!とのこと。
・隙間をなくして掃除を楽に
キッチンと出窓の間の部分も、出窓にただぴったりつけるのではなく、少し入れこんで施工し、隙間にゴミくずなどが入らないように一工夫してくれており、主婦目線の仕様に。
■今回のリノベーションを終えて
今回は、住んでいる状態での工事だったので、帰る前には生活に支障の出ないように家具を元通りにしたり、木くずや釘などが落ちてないか細かくチェックしたり、Fさんが「そこまでやる必要はないですよ」というくらいまで、掃除も徹底していたという。在宅中のリノベーションは何かと不便もあるし、信頼関係がないとできないことだと思うが、Fさんから「毎日が楽しかった」という話を聞くと、改めて現場や事務所スタッフ全員のチームワークの良さと施主に寄り添う姿勢が信頼につながったのだと思う。
「現状で困っていることをとりあえず伝えると、すべてについて真剣に考えてくれたのがありがたかった」とも話すFさん。何でも話せる雰囲気を作ってくれるのも、家づくりの際には重要なことだと思う。
最後に「自分が思っていた以上に考えてくれて、思っていた以上に快適にしてもらえた。満足しかない」と話すFさん。この言葉は仕事冥利に尽きる、最高の誉め言葉だと思う。
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「在宅リノベーションフェス」は、16日まで予約可能です。今回のコラムでは書ききれないほど、まだまだ紹介したいポイントがたくさんありますし、施主様の実際のお話も聞ける貴重な機会、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
株式会社フィット十津川でした。
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