小学校の入学準備で親が迷うことの1つが「学習机を買うか、買わないか」問題。
最近は「リビング学習」という言葉もあるように、
あえて机を買わずにリビングやダイニングで勉強するケースもよく耳にします。
実は学習机の有無に関わらず大切なのは「環境を整える」こと。
今回は、子どもが勉強しやすい環境をつくるポイントをご紹介します。
●子どもの個性
環境を整えるのに家庭の方針・家の間取りなども影響してきますが、
何よりも大事にしてあげたいのは子どもの個性。
個室のような自分専用スペースで一人になって集中したい子、
家族の雰囲気を感じながらリビングで安心して勉強したい子、
子どもによって心地よさはそれぞれ。
どちらがいいなんて決まった正解はありません。
「世の中の流行りはリビング学習だから…」「入学時に学習机を準備するのは当たり前」など、
大人の固定観念は抜きにして、本人の希望や性格を重視して整えてあげましょう。
●十分なスペース
ノートや教科書を広げてもスペースにまだ余裕があるのが理想です。
年齢が上がるにしたがって参考書やプリントなども一緒にひろげるようになるので、
作業スペースを十分確保しましょう。手元に明るさが足りているかどうか照明もチェックを。
ダイニングテーブルで勉強する場合、食事の度に学習道具を片づける必要があります。
子ども自身がそれを苦としないか、近くに道具をしまう収納スペースを作れるかもポイントになります。
●良い姿勢
机と椅子の高さが体に合っているかはとても重要!集中力を保つためにもまずは良い姿勢を。
高さ調整のできる机と椅子なら、まず椅子に深く座って足の裏が床につくことを確認してください。
その際に膝が直角に曲がっていたらOK。その姿勢でひじが直角に曲がる高さに机の天板を調整します。
高さ調整ができない場合でも背もたれにクッションを入れたり、
足台を使ったりして安定した姿勢を作ってあげてください。利き手にあったモノの配置も大切。
学習机に付属している本棚や袖机が利き手の反対側に固定されていると
使いづらいので注意してくださいね。
入学前の段階で、子どもの学習スタイルを想像するのは難しいもの。
家族構成によっても学習机事情はさまざま。
まずはダイニングテーブルでの勉強から様子を見て、必要に応じて学習机を買うのもありです。
お子さんと話し合いながら試行錯誤で環境を整えていき、
楽しく家庭学習の習慣を身につけられるといいですね。
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株式会社アンジェ・リュクス 黒坂 沙由理
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