第62回 About C4DL コラム「ハウジングフェス HYGGEヒュッゲに帰ろう。」PART1

2月11・12・13日に行われたハウジングフェス、千葉市若葉区若松台のI様邸「HYGGEヒュッゲに帰ろう。」の報告コラムです。
今回も完全予約制で見学会とオンライン見学会を実施し、取材は初日の11日に行いました。

前日に大雪が予報されていましたが、積雪も数センチにとどまり、少し積もった屋根の雪が太陽の光にキラキラと輝く好天に恵まれました!?I様邸は、ご夫婦とお子様2人の4人家族のお宅です。ご家族で会場にお越しいただけるとのこと、わたしもお会いするのをとても楽しみにしていました。
この最先端デザイン住宅、その名も「ヒュッゲな空間」。デザインにこだわる奥様と、性能にこだわる旦那様の、若いご夫婦とかわいいぼっちゃんたちの4人がいらっしゃいました!

今回はデザイン性を中心に、次回は性能等について、2回に分けてレポートしたいと思います。

HYGGE(ヒュッゲ)とは?

昨今の北欧ブームで、その名称を耳にしたことのある方も多いかもしれない。
デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことを指す。

設計デザイナー後藤宏樹さんは、I様ご夫妻に会った瞬間、「純粋」「無垢」な印象を受けたとか。透明感のある自然な雰囲気から、当初フェスのネーミングは「イノセントハウス」だったという。そこから、ナチュラルで知られる北欧の「ヒュッゲ」へとつながったとのこと。

ヒュッゲな空間「ウッドデッキ」風と光と夢と笑顔!!


まず目に入ったのが、突き出したスタイルのウッドデッキ!
奥様の趣味の「ヨガのできる空間があったら」を実現しているのが、設計デザイナーの後藤宏樹さんが考案したこのヒュッゲなスペースのウッドデッキ。ウッドデッキといっても、いわゆる皆さんがイメージするものとは全くと言っていいほど違う。まず屋根がある。しかも、T字の屋根。そして、ルーバー等で囲いを付けることで、目隠しと風通しの両方を叶えている。
奥様は「みんなと同じ家ではなく、人と違った家を作りたいと思っていました」と明かす。後藤さんが「これまで塀で囲んでクローズしていた伝統的な日本家屋を、オープン外構にし、さらにオープン外構のデメリットも消せた造りになったと思います」と話す。まさに同じような家はどこにもないのでは?と思える、唯一の仕上がりになっているのではないだろうか!

リビングから眺めるとこのような感じ。

外界との境界を示しながらリビングとの一体感があり、開放感いっぱい。

上を見上げてびっくり!

T型の屋根がある。

空を見上げることができ、雨も降り注ぎ、夏の暑い日差しを遮ることも冬の暖かい光を取り込むことも可能にしている。なんて素敵な空間なんだろう!
まさにヒュッゲな空間だ!!


ここでならヨガはもちろん、アウトドア好きなご夫婦とのことなのでBBQが楽しめ、夏はお子様たちをビニールプールで遊ばせるのも安心なのでは!

粋なあしらいの花ブロックの奥にエントランスへのアプローチが!


一見、玄関がどこにあるのかわからない造り。
左手のスロープを上ると、右手に玄関までのアプローチが続く。

この屋根のあるアプローチスペースは、旦那様の通勤手段になるバイクが乗り込めるスペースにもなっている。わたしもバイクに乗るが、屋根付きに駐輪できるなんてうらやましい限り!

また奥様が、家のどこかにあしらってほしいとお願いしていたという花ブロック。花ブロックは沖縄の建物で赤瓦屋根と同じくらい外壁に使われている石で、後藤さんのデザインで度々登場している。わたしも花ブロックが大好きでその使い方には興味があるが、今回の使い方には粋だな~と感心しきり。これまでは外構で使われることが多かったが、今回のような使い方はC4DLでも初とのこと。後藤さんの発想にはいつも驚かされる。もちろん耐震性など、計算され尽くした上での構造になる。

玄関を入ると正面にサニタリー室 右手にリビング、左手には階段



玄関の扉を開けると、正面にサニタリー室が。階段が左手に見えるが、この階段下は収納スペースとしてしっかり生かされている。

因みに、玄関から外を見るアングルだと、こうなる。

花ブロックがいい感じに目隠しになっているのがわかる。

リビングへの扉はトッピング仕様 新色のエースドア

16帖のLDKはその色味に奥様がこだわったという。天井と床板のC4DLならではの木材の使用基準に合わせ、白とグレーとグリーンの配色を奥様のセンスでまとめ上げた。奥様は海外のインスタやピンタレストでインテリアをチェックしているとのこと。取締役の高橋邦生さん曰く「本当に色使いのセンスの良い奥様」とのことで、白でも一色ではなく、複数色を使い分けている。

造作机は奥様の趣味のスペース


この造作机を見て何か気付くだろうか?
ここにも奥様のこだわりがある。そう、棚板に注目。本来板の材質を生かし、木材のまま使うが、このスペースの白と木材のバランスで、棚板を白く塗っているという。確かに!その収まり具合には納得。バランスの良さ、センスの良さを感じる。

キッチンの収納家具はイケアの商品を使用

トータル的に白で統一したキッチン。収納家具はイケアのものを使っている。標準仕様のものはあるが、C4DLはイケアと提携しているので、C4DLを通して家具を取り入れることができるのは、北欧好きにはメリットが大きいと思う。

2階は、裏手の雑木林を眺め 自然を身近に感じられる間取りに


このスペース、後藤さんならではの発想。
左右が子ども部屋の入口になり、その間にこの空間を作ることで、上部の窓による風通しと、景色を堪能できる造りに。生活に「ヒュッゲなひと時」が生まれること間違いなし!

将来を見越した子ども部屋の色のこだわり


壁紙1面の色を変えられるという標準仕様をご存じだろうか。これまでも何度となく紹介しているのでご存じの方も多いと思うが、奥様は子ども部屋の壁紙をあえてシックな色使いにしている。「将来的に飽きのこないものにしたかった」と奥様が話すように、先を見据えたプランニングは見事だ。
 
 


いかがでしたでしょうか?
次回は、旦那さまのこだわる性能面について、さらには完成披露見学会では見えない、完成披露見学会に至るまでの双方のやりとりについてなど、C4DLならではのお話をレポートしたいと思います。

そして、次回の完成披露見学会は船橋市です。4月開催の「向日葵の家」、こうご期待!


左からデザイナー鎌田愛子さん、取締役住宅プロデューサーの高橋邦生さん、設計デザイナー後藤宏樹さん                          

株式会社フィット 大西俊子でした。

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