大川家具で見つけた!個性的な木工家具

春は生活のスタイルに変化の多い季節。
引っ越しや模様替えなどで、新しい家具の購入を検討されているという方も多いのではないでしょうか。
今回は日本最大級の家具の町、福岡県大川市で作られている木工家具の中から、ちょっと個性的な家具をご紹介します。

現代のインテリアにも馴染む伝統の技

職人による丁寧な手仕事が感じられる大川の木工家具。
室町時代の「榎津指物」から始まったと言われる大川家具の伝統を継承しながらも、現代の住宅に合った素敵な家具やインテリアアイテムが多く作られています。
中でもご紹介したいのが、「大川組子」をデザインに取り入れた家具。
「組子」とは釘などを使わず木材を組み込んで作る技法のこと。
一般的にはふすまや欄間などの建具の装飾に用いられますが、近年では和室の需要低下などにより、ホテルや飲食店の装飾やインテリアとしても取り入れられています。
そんな「大川組子」を取り入れている家具メーカーが、大川家具にはいくつかあります。

(画像は「株式会社丸庄」オリジナルブランド「boku」よりお借りしています)

画像で紹介しているのは、若手クリエーターと熟練の職人による家具ブランド「boku」の商品です。
伝統ある「大川組子」が扉にあしらわれた、モダンでありながらも、どこかやさしい「和」の雰囲気も感じられるサイドボード。
インテリアに個性を出したい、でも装飾しすぎて派手にはしたくないという方に、ぴったりではないでしょうか。

職人が真面目に作るネコのための家具

ネコ好きの方なら、大川家具と言えば「ネコ家具」を思い浮かべる方も多いかも知れません。
「ネコ家具」は、大川家具職人の技術とセンスを広く知ってもらうために、大川市が発案した真面目なプロジェクト。
そのため大川のいくつもの家具メーカーで、職人たちが真剣に丁寧に、ネコのための家具を製作しています。
大川家具の「ネコ家具」の多くは、すでにあるヒト用家具のデザインそのまま、ネコが使いやすいサイズで作っています。

(画像は「広松木工」公式サイトよりお借りしています。商品名「42% SANTA FE ソファ」

2017年にスタートした「ネコ家具プロジェクト」ですが、今では世界中から問い合わせがあるとのこと。
ソファの他にも、ベッドやタンスなど、ネコサイズの家具がバリエーション豊かに作られており、ネコ飼いならずとも見ているだけでワクワクしてしまいます。(興味のある方は「ネコ家具LAB!!」をご覧下さい!)
家具の買い換えを検討している愛猫家の方は、「ネコ家具」からインテリアプランをスタートするのも楽しいかも知れませんね。

大川市には各メーカーのショールームがあるので、いつでも気軽に、気になるショップを見て回ることが出来ます。
また、春と秋の年に2回、大川家具メーカーが一堂に会する「大川家具木工まつり」というイベントも開催されています。
各メーカーが力を入れて製作している家具の数々を、ひとつの会場で効率良く見て回ることが出来るだけではなく、お祭りだからこそのお値打ち価格で販売もされています。
2023年度の開催についてのアナウンスはまだのようですが、例年通りであれば4月と10月に開催されますので、気になる方はぜひ大川家具の魅力を直接確かめに、福岡県大川市まで足を運んでみて下さいね!

収納とインテリアで暮らし最適化
株式会社アンジェ・リュクス 上野 友香子
https://angeluxes.co.jp/

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