第80回 About C4DL コラム「New chapter house~明日への扉を開く家~」

今回は8月22日~24日にハウジングフェスが行われた、千葉県市川市M様邸「New chapter house~明日への扉を開く家~」をご紹介します。

M様ご夫婦と小学生のお子さまの3人家族。共働き家族のタイパ(タイムパフォーマンス)と家事導線にこだわり「快適に」が詰まったおうちを早速拝見していきましょう。

まず、今回のタイトルを「New chapter house~明日への扉を開く家~」とした理由をデザイナーの後藤宏樹さんは、「M様ご家族のお子さまが巣立った後、ご夫婦の老後までを想定し、将来に渡って長く住みよい家になるようプランニングした」とのこと。また、ご主人のお勤め先からヒントを得たともこっそり教えてくれた。
M様邸では「1階だけで生活を完結できる間取り」を採用。広い玄関と家族1人ずつの寝室を1階に配置することで、将来介護が必要になった際、万が一車いすが必要な場合の生活も考慮し、2階のリビングに上がらなくても生活できるよう設計している。
さらに、2階の浴室の下には居室を設けず、水回りの使用音がお互いの生活を妨げないよう配慮。プライバシーと快適性を両立した設計になっている。

家づくりの始まりは「学区を変えない土地探し」から
M様ご家族は小学生のお子さまの学区を変えずに新しい家を建てたい。その強い思いから、土地探しもC4DLと一緒に進めることになった。候補に挙がったのは小学校学区内の北向きの土地。整形地ではあるものの、車通りが多く、日当たりの面でも迷いがあったそう。しかし「この土地との出会いは縁と捉えたほうが良いと思いますよ」と後藤さんの言葉が背中を押し、最終的に決断された。

外観とアプローチに込めた安心感
家の第一印象を決める外観。M様邸では、防犯面に配慮して自動点灯ライトや防犯カメラ用のコンセントを設置。さらに、ご家族全員分の自転車を置けるスペースを確保し、日常の使いやすさも大切にした。

3帖の広い玄関アプローチは将来を見据え、人生100年時代、万が一車椅子になったとしてもスムーズに出入りできる余裕のある設計に。

1.5帖のシューズクローゼットには、毎日自転車で通勤されるM様ご夫婦が雨の日に使用するレインコートをかけられるハンガーポールを設置。「今の家はレインコートの置き場所に困っていたのでハンガーポールはうれしい」と奥様。

玄関正面には奥様がこだわった洗面スペースを配置し、帰宅後すぐに手を洗える安心の動線を実現している。

スタッフの菊池さんが「奥様のセンスがいいので、この家にぴったりなインテリアになっている」と話すように、奥様がセレクトしたおしゃれなライトやタオルハンガー、鏡が備わった洗面スペースは、インテリアとしても素敵な空間に。

1階は「家族のプライベート空間」
1階にはご家族1人ずつの部屋を配置。ご家族それぞれが選んだアクセントクロスが個性を彩る。

奥様は音に敏感なタイプとのことで、車道に面していない南向きの部屋を選び、プライベートな安心空間が保たれるように配慮した。娘のMちゃんは、自室に奥様も候補に挙げていたというクロスをセレクト。「選ぶのが楽しかった」とはにかみながら話してくれた。

また、約6帖のご主人の部屋は車道に面しているため、家の顔である外観を損なわないようエアコン室外機を設置する位置を考慮し、クローゼットの高さまでエアコンの位置を調整するなど細かな工夫が施された。また、作り付けのデスクがあり自宅でもゆったりと作業ができるように配置した。

さらに、1階廊下の収納スペースには各部屋には置けない荷物をあらかじめリストアップしてC4DLが提携している片付け・収納・インテリアのプロフェッショナル「株式会社アンジェ・リュクス」に相談し、可動棚式のクローゼットを設置。「住んでから荷物が入りきらない!」といったトラブルがないよう個別に対応してくれるのもC4DLの良さ。

2階は「家族が集うリビング空間」
2階に上がると広がるのは、天井高最大3mの勾配天井を持つ15.4帖のリビング。「天井が高いので思った以上に広い空間」とM様ご夫婦も笑顔に。北向きの土地でも自然光をしっかり取り込み、開放感のある空間が広がる。後藤さんが土地の性格を見極め、窓の配置やサイズは周囲の住宅の視線を遮りながら、明るさを最大限確保するようデザインされている。そのため、自然光を取り入れつつ、周りの住宅からの視線は一切感じない安心空間を実現できている印象。

キッチンは「一番こだわった」と話す奥様の「好き」が凝縮された場所。
階段で2階に上がると正面に見えるのが、キッチン。飾り棚を設置し、お気に入りの食器を置けるスペースに。

奥様が絶対設置したいと熱望していた、毎日の食器洗いが軽減される大型食洗機も設置した。

シンク奥には奥様セレクトのブラジリアンタイルを。「キッチンに立つたびに気分が上がりそう」と話す奥様。コンセントの配置まで細やかな工夫が散りばめられている。

さらに、キッチンの作業台は標準より5cm高い90cmに設定。ご夫婦で並んで料理を楽しめる高さにした。「今の家のキッチンは低いので腰が痛くて。この高さのキッチンを使うのが楽しみ」とご主人。作業台を高くしたことで収納スペースにも余裕が生まれた。

キッチンの天井には杉材を採用し、リビングの白天井とのコントラストが空間に奥行きを与える。後藤さんは「キッチンを2階に配置したことで、天井の素材に木を採用できた」と話す。

「タイパ重視」の水回りと家事動線
M様邸の大きな特徴は「タイパ(タイムパフォーマンス)」を意識した水回り導線。洗濯機、物干しスペース、家族全員の衣類の収納場所を一か所に集約し、家事の移動を最小限に抑えるよう意識されている。
右の棚の下には家族全員の衣類収納を置く予定で、棚の上ではアイロンがかけられるようコンセントを設置している。

また、バルコニーは周囲の視線を気にせずにバーベキューやプールを楽しめる設計。住宅密集地にありながら、プライベート感と開放感を両立させている。

苦戦した地盤改良
M様ご夫婦にC4DLで家づくりを進める上で不安だったところを尋ねたところ、「更地のまま2-3か月進捗がないように感じて不安だった」と話すご主人。建築地が現在のお住まいから最寄り駅までの通勤経路であり、毎日確認できるがゆえに不安だったそう。
すると後藤さんは「地盤改良には特に苦戦した」と話す。M様邸の建築地は水分を多く含んだ土壌が特徴の土地柄で、そのままでは安心して住める基盤をつくることが難しい土地だった。そこでC4DLとしては初めて「コロンブス工法」という特殊な地盤改良方法を採用。土壌の性質に合わせて安定性を高める工法で、「安心して長く暮らせる家」を完成させることができた。

連絡が1番早かったC4DL
M様ご家族がC4DLを知ったのは、約1年前に市川市周辺の工務店の一括資料請求をしたのがきっかけ。5~6社に請求した中で、最も早く返信があったのがC4DLだったという。最初の打ち合わせの際、住宅プランナーの高橋邦生さんと後藤さんが誠実で信頼できると直感し、「人生の大きな買い物だから信頼できる人に任せたい」と夫婦揃って思えたことが決め手になったとのこと。また、奥さまは当初は家を建てたいとそれほど思っていなかったそうだが、後藤さんがつくったイメージ図を見た瞬間、「こんな家に住みたい!」と一気に新居への思いが強まったという。
中には、打ち合わせが6時間に及ぶこともあったが、それすら「楽しい時間だった」と奥様は振り返り、ご主人は「家づくりは大変と聞くことがあるが、全く苦がなくてむしろ楽しかった」と話した。
完成した住まいを前に、ご主人が口にしたのは「全部が良い」という言葉。ご家族の想いがカタチになった住まいに、笑顔があふれていた。

今回のハウジングフェスのタイトル「New chapter house~明日への扉を開く家~」は、M様ご家族の“今”と“未来”をつなぐ住まいとなった。お子さまの小学校の学区内でありながら、家族のプライバシーを確保しつつ、暮らしやすさと将来の安心をデザインした一邸。

いかがでしょうか。
M様ご夫婦が「建売住宅のように家に合わせて住むのではなく、自分たちに合う家に住みたい」とおっしゃっていましたが、その思いどおり、まさに心地よい住まいとなっていました。
C4DLの家づくりは、お客様と同じ時間を過ごし、共に考え抜くプロセスを大切にしていると改めて感じた今回の家づくり。M様邸の完成は、新しい暮らしの始まりであり、まさにご家族の“明日への扉”を開いた瞬間でした。

株式会社フィット
佐藤ふみえ

 


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