吹抜けのお話

こんにちは!初めまして。今年の5月から設計アシスタントとして採用された田上と申します。
私生活では、1歳と4歳の女の子のママです。
現在は賃貸暮らしで、ゆくゆくは家を購入するのを夢見ています。
これから新築購入をお考えの方も、現在の自宅を機能的にもデザイン的にもリノベーションをしたい!
とワクワク考えている方も、私と一緒に色んな建築工法を勉強していきませんか?(^▽^*)
これからどうぞよろしくお願いします。

さて記念すべき人生初(!)のブログのテーマは「吹抜け」についてです。
そもそも吹き抜けとは何を指すのか?一般的には下階部分の天井、上階部分の床を設けないことで、上下を連続させたスペースのことです。
マンションのエントランスホールや、戸建ての玄関・階段・リビング上に設けられるのが一般的です。

いいですよね~。友達の家がこんなんだったら嫉妬しまくりです。オシャレな住宅の代名詞という感じがします。

ちなみに弊社が売り出しているvery caseという新築戸建住宅でも、リビング階段が吹抜けになっております。

そんな人気の吹抜けのメリットといえば・・
1:開放感がある空間になるので、狭い面積でも広く感じる。
2:高い位置からの採光で部屋が日当たりがよくなる。
3:2階の部屋とリビングがつながる。(お互いに気配を感じられ、窓などをつければ声も掛けられる)
4:低い窓からの空気が高い窓へ流れて自然換気ができる。

いいこと尽くめです。よし、早速我が家も吹抜けを採用!!!
・・・と言いたい所ですが、どんなことも良い面もあれば、悪い面も出てきます。

吹抜けのデメリット
1:夏は暑くて冬は寒い。
2:窓が高いところにあるので、掃除や照明の交換が大変。
3:臭い・音が2階の部屋まで伝わってしまう。
4:2階のスペースが削られて部屋(面積)が減る。

結構ありますよね、問題点。しかしデメリットを理解した上で、しっかりと対策出来る家をつくるのがプロのデザイン会社です。

例えば掃除や照明交換は、窓に結露に対して強いガラスを使用し、キャットウォークという点検用の小さな通路を作ることによって手入れがしやすくすることが可能です。

冷暖房の空気の循環は、天井にシーリングファンを付けることによって空気を撹拌できるので、上下階の温度差を減らすことが出来ます。何より、シーリングファンをつければ一発で「この家、オシャレ。」とお客様に思わせる効果が絶大です。私なら思います。

↑これは弊社のミーティングスペースに設置されたシーリングファンです。初めて見た時、ここは何?カフェ??と思わせてくれたカッコイイ一品です。

臭い対策は、1階キッチンの上部には吹抜けを設けないようにして、吸気と排気の設置場所の設計で、うまく空気の流れを誘導することで解決可能です。

残りの問題は、上下階の音が通りやすいこと。これはご家族によってメリットにもなりデメリットにもなる点だと思います。
吸音ボードをつけて音を吸収したり、吹抜け部分に夜はカーテンをひく等の対策方法があります。そして2階の間取りは、音が聞こえる範囲に通路や収納を設けワンクッションをつくり、その奥に居室を作ることでも軽減します。

弊社のvery caseは、吹抜け上部に位置する2階の主寝室に窓があります。窓枠は木製ではなく外部と同じアルミサッシなので、防音性と気密性が非常に高く、昼間は開けてリビングとのつながりを感じられ、就寝時は閉じて、静かな環境でゆっくり休めるように設計しています。

吹き抜けの設置を悩まれている方は、今一度、吹き抜けを設置したい目的、効果とデメリットを比較してみてはいかがでしょうか。
個人的には、様々なデメリットを払拭する程の「開放感」という代えがたい魅力があると思います。

まるで公園のような開放感のあるリビングに、家族が笑顔で集まってくる・・夢みたいだなぁ~。皆さんはどう思いますか?

以上、田上の初ブログでした!お付き合いいただきありがとうございました。
うわー長くなってしまいましたね・・・(-.-;)これから精進します!!!

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