木毛セメント板のお話

メリークリスマス♪
先週社内の忘年会で、very caseコンテスト発表があり・・
なんと、優秀賞に選出して頂きましたーー!!!設計アシの田上です。
本当に周りの方々、そしてお師匠後藤さんのご指導あっての受賞でした。(でもズルはしてないですよ!笑)
ありがとうございます!!
この会社に入って、住宅設計がとても好きになりました。しかしまだまだまだまだ知識不足なので、来年もしっかり頑張ります。

週末は家族や恋人と、素敵なクリスマスを過ごしましたか?
我が家にも無事に(?)サンタさんが来てくれたので、子供たちも大喜びでした。
六本木まで遠征してミッドタウンのイルミネーションを見に行きましたが・・満員電車並みの混雑でしたよ!開始早々17時前の時点で。
これじゃロマンチックも何もあったもんじゃないですな(-_-;)でも苦労した分とっても綺麗でした。

さて今年最後のブログテーマは「木毛セメント板」についてです。あまり聞き慣れません。私だけかな(゚‐゚)
木材をリボン状に細長く削り出し、セメントを混ぜ、板状に圧縮成型した準不燃材です。
加工しやすく、軽量で断熱性・吸音性などに優れ、屋根や外壁、畳などの下地材などに用いられていましたが、
近年は住宅内装にもアクセントとして使われるようになりました。

木毛セメント板は大正12年の関東大震災後、塗り壁の下地用の建材としてドイツから輸入され使用されるようになりました。
関東大震災では、建物の倒壊による死者数よりも震災時に発生した火事による死者数が圧倒的に多かった為、燃えない建材が必要とされました。
そんな背景から、準不燃材料である木毛セメント板が復興材料として流通していきました。
【準不燃材料とは、通常の火災による加熱開始後10分間燃焼しないものであること、防火上有害な変形、
溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること、避難上有害な煙又はガスを発生しないものであることの
要件を満たしている事を国土交通大臣に認定された建築材料(建築基準法施行令第1条5号)です。】
ヨーロッパでは、それより遙か以前から多く使用されていましたので、100年以上の歴史を持っています。

特長 ①間伐材や製材残材などを有効利用しているので省資源
   ②断熱性に優れているため、夏は涼しく冬は暖かい
   ③遮音性、吸音性が高いので楽器を使用する部屋に有効活用できる
   ④防腐、防蟻・防鼠性に優れ、軽くて強靭
   ⑤切断・鋸引き・釘打ち・金物取り付け・塗装が容易
   ⑥水分の吸・放湿性、アンモニア等の脱臭性に優れている
   ⑦アスベスト等の有害有害物質を使用していないので、たとえ火災になっても有害ガスの発生がなく、
    危険物が飛散しない

今回の木毛セメント板・・調べても調べても、全然デメリットが見つかりません!!そんなことあるんですね~。
世の中どんな人にも物にも事象にも、光あれば必ず影があると思って今まで生きてきましたが・・君にはないのか。
触り心地がなんかザラザラしてる?とかしかない。
こんな素晴らしい建材が、屋根や外壁、畳などの日頃目につかない下地として使用されているんですね。
これからはもっと注目されて欲しい!
イメージでいうと、コンクリート打放しの無機質さです。インテリアの素材次第で、アーバンスタイルにも
ナチュラルスタイルにも変身してくれる多面性のある素材だと思います。


新築・リノベをご検討の方は是非!木毛セメント板を思い出してみて下さい♪

もうすぐ年の瀬、皆さま笑顔で元気に新しい年をお迎えください!(^^)!今年も1年ありがとうございました。

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