第十七回 About C4DL コラム「デザイン住宅オープン!」

コラム第三回から第六回にかけて紹介してきたY邸がいよいよ完成を間近にし、C4DL初のオープンハウスを今週末3月3日・4日、来週末10日・11日開催に向け、準備は大詰めを迎えている。客対応などのシュミレーションをしながら準備に余念がない。そんな忙しい中だったが、客になりきる形でシュミレーションの手伝いも兼ね、Y邸にお邪魔してきました。皆さまには過去のコラムを再読いただいてから、今週のコラムを読んでもらうといいかもしれません。「へーこんな風になったんだ!」を楽しめるはずですよ!「仲間が集う家」がコンセプトのY邸、いよいよ完成です!

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

車で来た場合を想定。オープンハウスにやってきました、と伝えると駐車場を案内してくれる。駐車スペースが4台分あるので、車での来場はOK。玄関先のスペースでアンケートの記入を済ませると、何が一番気になっているのかの質問がある。わたしは間取りについてと花ブロックが好印象だったので、その旨伝えると、道からよく見える部分には花ブロックを使い、植栽用には簡易なブロックを使い、適材適所でブロックを使い分けていると説明があった。また壁の木材は天然のものを使い、色あせてきてもそこに味わいがあること、どうしても気になるようであれば色を塗ったり張り替えたりする手もあること、そのためにも1階部分に木材を使用していることなど説明があった。

さあ、いよいよ内覧会スタートで、玄関に入りスリッパを用意してもらう。玄関に入ると右手に靴の収納ができるスペース、左手に階段下を利用した収納スペースが。左手にある階段を上ると13帖のリビングが広がる。一番目を惹くのがキッチンカウンター。建築デザイナー後藤さんのアイデアで既存の具材を組み立てる感覚で構成。シンク下は棚になり鍋などが出し入れしやすいつくりになる。引き出しを付けることももちろん可能。

キッチン周りの壁はなんと白いタイルになる。ニューヨークのサブウェイタイルと言われるもので、白と言ってもオフホワイトになりこれが木材の質感とマッチする。床材はムク材の突板を使用し、天井もレッドシダーという木材を使用。床も天井も木材なので、温かみがある。リビングのソファからは、南に面したガラス越しの木々の緑が見渡せ、自然の中で寛ぐ感覚になれる。

リビング隣の寝室には夫婦でゆっくり過ごせる広すぎない6.5帖の部屋が。寝室ということで窓をつけて明るくというよりは、落ち着く感じにしたほうがいいからということで、東側にクローゼットを設け、かつ一面クローゼットにするのではなく、中央に妻のメークコーナーのスペースを作り、シンメトリーでクローゼットを配置している。しかもメークコーナーの壁にはデニムタイルといって、タイルに実際のデニムが巻かれたような形状のタイルになり、すべてにおいて色も風合いも違ったものがバランスよく配置してある。このタイルが実際の日本家屋で使われるのは日本初のことだという。

そして、なんといってもこのY邸のいちばんのみどころといっても過言ではないバルコニー部分。リビングとバルコニーを仕切る窓は折りたたむことができフルオープンになる。バルコニーにはウッドデッキを敷き詰めリビングからフラットに床が広がるので、違和感なくリビングの延長上に部屋が広がる感じになる。水はけもよい!食事はカウンターでももちろんよいが、毎日バルコニーのテーブルで、朝食は朝陽を浴びながら、夕食は星空を眺めながら・・・なんて贅沢なひと時だろう・・・仕切り部分は網戸もブラインドもあるので、夜風だけを入れる際も便利だ。
そして道路側の壁になっているのが花ブロック。外から眺めた時もアクセントになり、風通しがいいのに中があまり見えない。そしてとても華やかな印象になる。

バルコニーからはそのまま子ども部屋へも行けるが、もう一つ遊び心をくすぐるのが渡り廊下。なんとリビングからしっかりとしたドアがつき、その扉を開けると廊下が伸び、上を見上げればトップライトで空が見え光が注がれる。かつライトもつくので夜も幻想的な空間になること間違いなしだ。

廊下を渡ると5.3帖ずつの子ども部屋が2つ並ぶ。それぞれにクローゼットが付き、ベッドと机が置ける落ち着いた空間になる。

そして1階に降りてから案内されたのがバス&トイレ。トイレは2階にももちろんある。バスは壁にやはり木目を感じさせる絵柄の素材をおき、落ち着いた中でゆったり湯につかれる。脱衣所に実は大きな窓が広がり、外との出入りがスムーズになっているが、それは外で遊んだ子どもが汚れたままでもすぐお風呂に入れたり、トイレに行けたりという動線を確保したかったからと。なるほど・・・お風呂に入る際にカーテンやブラインドなどで目隠しをすればすむ話で、外との出入りができることを優先したのには妙に納得だった。

洗濯機はどこにあるのかというと、扉の中。扉を閉めれば洗濯機が全く見えなくなるつくり。必要なときだけ姿が見えれば確かに事足りる存在だ。生活感をなくすことで、玄関からの見栄えもかなり変わる。

 最後にガレージを案内される。このガレージは、ガレージというよりは車を部屋に入れたリビングのような印象。ソファを置くスペースがあり、大型テレビも壁にかけられるようにしている。ホームシアターのような感覚でソファに座りながら映画鑑賞、なんて贅沢なんだろうか!ガレージも一面はガラス張りで、2階と同じで折りたたみ式なのでフルオープンとなる。ガレージの西面がシャッター、東面がオーバースライダーになりどちらも電動式。南北も窓が付く。

 総じてY邸は風通しが抜群だ。そしてGL(グランドライン)といって、土地の形状をうまく利用して家を建てているのが特徴。日本家屋はまず土地を平らにしてから家づくりを始めることが多いが、Y邸はその土地に合わせて家を建てている。だからガレージのほうが低位置になる。1階部分が42.23㎡なのに対し、2階が64.59㎡と2階のほうが広い。152.37㎡の土地に対して延床面積が106㎡。土地は場所によってさまざまな値段になるだろうが、この後藤デザインによる建築物件が、なんと2,180万で実現するという。えー!!!と驚きの方いますよね?ガレージがこんなに格好よくて、至る所にアイデアやデザイン性のある素材が使われ・・・なぜその価格で???

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

 答えはモデルルームを作らないことにあるようです。最初からデザイナーと施主が話し合って全てを決めていくという「過程」を大事にしているから。自分のイメージを形にして家を建てたい人、絶対おすすめですよ。内覧会に足を運んでください。驚きの連続で、C4デザインレーベルとお付き合いしたくなりますから。こちらの言い分にしっかり耳を傾けてくれますよ。家を買うって、人生の中でもいちばんと言っていいくらいの大きな買い物ですよね?だから時間をかけて納得いくものがほしいじゃないですか?建築デザイナーの後藤さんに会いに行ってみてください。いろんな引き出しにいろんなアイデアと材料がつまっています。それをあなたの願いに沿うようにひとうひとつ取り出してきてくれますよ。

内覧会は3月3日、4日、10日、11日です。場所は千葉市若葉区高品町1056-44。車は4台駐車できるので、お車での来場OKです!「仲間が集う家」Y邸をあなたも堪能しにぜひいらしてください!

株式会社フィット 大西でした。

This entry was posted in C4DLコラム. Bookmark the permalink.