第二十三回 About C4DL コラム「環境」

今回は、家を建てたいと考えている依頼主に対して、実際にC4DLが提案している現時点での状況について話を伺いました。

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土地探しからC4DLに依頼し、後藤さんのデザインする家に住みたいと考えている依頼主。現在は「予算の計画」の段階で理想と現実に差がある状況で、現実的な予算に近づけるためにC4DLは土地を探している状況だという。
家の価格は、同じ広さ・仕様であれば基本的にどの場所に建てても同じだが、土地の価格は場所によって大きく変わる。そのため、予算内に納めるためには「土地の選定」がとても重要なポイントになるのだ。

依頼主が希望しているのは、同世代が集まる新興住宅地。しかしながら予算を考えるとなかなか厳しい状況だという。そこでC4DLが探し出したのは、面積は約80坪とかなり広いが高低差もあり不整形で、しかも依頼主の要望とは違う40年前に開発された住宅地。価格は同じ地区の相場の約3分の1なので、予算内で進めていくにはぴったりの場所だという。

C4DLは実際に現地を訪れ、近隣住民の年齢層や学校などを調べあげる。また、朝・昼・夜のそれぞれの時間帯の土地を見ることも土地選びの時には重要な要素だという。地元の不動産会社や近所の聞き取りをしていく中で、このエリアは住民の高齢化が進んでいるものの、次世代の家族も移り住んできており、幅広い年齢層が集まっていることが分かってきた。

新興住宅地は、確かに依頼主の言うように、年齢層も同じで子育てをしていく上では友達もできやすく、子どもが小さいうちはいいかもしれない。しかし、将来的には地区全体で高齢化が進んでしまうというデメリットもある。

「土地の選定」に関して様々なとらえ方を提案してくれるC4DL。
駅から遠くて高低差もあり不整形なので、第一印象は魅力が感じられない土地だったが、土地のとらえ方や不整形を活かしたデザインなどの話を聞いていくうちに、ワクワクする土地になってきた。
依頼主の反応も含めて今後の展開が楽しみだ。

株式会社フィット 十津川でした。

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