共働き世帯が増え、最近では「家事シェア」という言葉を耳にする機会が増えました。
シェアという言葉には、「分担する」「共有する」という意味があります。
家事を分担・共有するためには、家族みんなに分かりやすく使いやすい収納が不可欠です。
今日は、家事シェアのためのキッチン収納について、ご紹介します。
●パッと見て、パッと出せる
ご主人や、お子様にお願いする場合は、使いたいものがすぐに分かり、
出しやすい状態にしておきましょう。パッと見てどこにあるか分からないと、
「どこにあるの?」と何度も聞かれることになり、そのたびに手をとめなければなりません。
せっかくの家事シェアで、「何回聞けば覚えるの?」なんて言葉は避けたいですよね。
また、前(上)にあるものをどかしてから、奥(下)のものを取り出すような収納方法ですと、
取り出すまでのアクションが多く、家事シェアが面倒なものと思ってしまうかもしれません・・・。
食器棚のように高さや奥行きがある場合は、トレーやカゴなどを使い、
奥にあるものも出しやすくしておくと良いですよ。また、使った後どこに戻すのか?を、
分かりやすくしておくことも大切です。
せっかくご飯を作ってくれたのに、「出しっぱなしにして!!」なんて怒りたくないですものね。
引き出しに収納する場合は、開けると中に入っているものが全部分かるように、
意識して収納してみてください。
●一緒に使うものはセット化
「さぁ、やろう」と思った時に、使いたいものがアチコチに散らばっていては、
取りかかるまでに時間がかかってしまいます。
予め、一緒に使うものはセットにしておくのがおススメです。
パスタとソースなどの一緒に調理するものや、子どものお友達が遊びに来た時に使う食器、
朝食で使うお皿とカップなど、セットにしておくことで、お子様でも家事に参加しやすくなります。
●完璧を求めない
ついつい自分のやり方を通してしまいたくなりますが、
相手のやり方に細かく口出ししないよう気をつけましょう。
とりかかるタイミングや、やりやすい方法は、家族であっても違います。
家事シェアする際は、相手への歩み寄りも大切です。
最初に家族で相談して、こだわりが強い場所や、得意な家事を、自分で選んでいくのもいいですね。
家事シェアというと、家事を分担する=「家事を押しつけられる。」
「担当の家事ができないと責められる。」という印象があるかもしれません・・・。
ですが、家事シェアで大切なのは、「今日はちょっとお願い。」と言える関係や、
「大変そうだから、やっておいたよ。」という相手への思いやり。
家族のコミュニケーションの1つとして、家事シェアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
収納とインテリアで暮らし最適化
株式会社アンジェ・リュクス 佐藤美香
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