第59回 About C4DL コラム「東京都江戸川区ハウジングフェス」

新型ウイルス感染拡大の収束までまだ時間がかかりそうですが、
シーフォーデザインレーベル(以下C4DL)では細心の注意を払った上で
ハウジングフェスを実施しています。

C4DLでは6月は3週連続でハウジングフェスを開催しています。
今回はその第3弾、「二世帯フルリノベ」を紹介します。
こちらは築40年の3階建ての住宅。雨漏りやカビ臭さ、底冷えなどがあり、
住み心地が決して良いといはいえない状況だったそうです。
建物本体は鉄骨で頑丈な造りでしたので、外壁と基礎は残し、室内のフルリノベーションを行いました。
早速紹介したいと思います。


こちらは3世代6人家族のK様邸。アメリカ人のお父さまと日本人のお母さま、
その娘さんご家族と、97歳になるおばあさまの住まい。

車庫内は黒のガルバリウムで外観と調和

1階はガレージから直接入れるサブ玄関と、バスルーム、おばあさまの部屋となっている。
ガレージは黒のガルバリウムを使用し、もともとの外観のレンガとの相性も抜群。
(外観は工事中で撮影できず)

階段下を収納にして、有効活用しているものとてもいい。クロスも明るくかわいいデザインをセレクト。

 

カーブのフォルムが目を惹く玄関ホール

3階建ての2階にあるのがメイン玄関。
玄関ドアを開けると、壁も天井も杉板張りで、美しいカーブを描いた壁が印象的な空間。
カーブにすることで個性的でやわらかな雰囲気を演出。
造作ベンチもあるので、靴を履いたり、荷物の一時置き場にしたり、使い勝手がとてもよさそうだ。

玄関からリビングへはフラットにつながっており、広々とした空間が気持ちいい。


奥に見えるのが玄関

リビングはターコイズブルーが印象的なリゾートの雰囲気

リビングに入ってまず目に飛び込んでくるのが、ターコイズブルーの壁。
K様の奥さまは、この色の決定には時間をかけたという。
色見本帳でじっくり選んだ色があったそうだが、
デザイナー後藤さんの「小さなサンプルでいい色と思っても、
全面に施すとイメージより明るくなりすぎる場合が多い」という経験則から、
サンプルではグレーっぽく見えるものを提案。奥さまは、
リビングの壁の色にこだわっていただけに最後まで心配だったそうだが、
実際の出来上がりを見て納得したのは言うまでもない。


このターコイズブルーの壁は「ケイカル板」という素材で、
後藤さんデザインの住宅ではたびたび登場するもの。メンテナンスフリーで質感もオシャレ。

天井には杉板が施され、キッチンから天井を見ると、キッチンと平行に板が施工されているのが分かる。
リビングは整形ではないため、板を張る方向によってかなり印象が変わり、
方向によっては狭く圧迫感のある感じになりかねない。
今回の張り方は、奥行きが感じられ実際より広く感じるからさすが!と思った。

キッチンには白のタイル、キッチンカウンターの下は「セドナクリフ」というチークの古材を施し、
造作したテレビ台の後ろの壁には石材を使用。さまざまな素材を使用したリビングは、
すべてがうまく調和していて、とてもハイセンスなオシャレな空間。

「テレビ背面の石材は、光があたるといろんな表情になり、かっこいいんですよ」と高橋さん。
素材についてもいろいろな提案をしてくれるのがうれしい。

ベンチを各所に

3階へと続く階段の前には造作のベンチ。
階段の3段目までは幅を広くして、ベンチとして座れるようにもなっている。

K様邸は人がよく集まるご家庭とのことで、後藤さんのアイデアで座れるスペースをリビング内に配置。
思い思いの場所でみんなが楽しんでいる光景が目に浮かぶようだ。

2階のカーブのフォルムが特徴的な玄関の奥に位置する部屋は、同様にカーブを描いた壁になる。
この曲線とボタニカルなクロスとの相性もよく、ショップのような雰囲気。

奥には造作の飾り棚。
この一番下の棚板は、もともとK様宅にあった神棚の棚をリメイクして使用している。
思い出のある古いものを新しい場所でも残していく、そういう後藤さんのアイディアがうれしい。

トイレのクロスは遊び心満載

各階のトイレはポップな壁紙。「カラフルな感じが好き」という奥さまがセレクト。
私であれば躊躇してしまうようなデザインだが、トイレを見た瞬間、「この壁紙にしたい!」と思ったほど。
大胆なセレクトが斬新で楽しくなる!

ウォークスルークローゼットのあるセカンドリビング

3階のK様夫妻のリビングは、2階のリビングとは異なりシンプルでモダンな雰囲気。
白いファンがアクセントに。

クローゼットは、ウォークスルーになっていてリビングから寝室へとつながっている。
ここでも奥さまセレクトのポップなクロスが何ともいい。

これだけの容量があればたくさん収納できるので、部屋がすっきりと使えそうだ。


フルリノベーション住宅はいかがでしたでしょうか。
リノベーション前の写真を見せてもらいましたが、空間の使い方など雰囲気が全く変わっていて、
より使いやすい住宅になったと思います。
冬は寒くて夏は暑かったということで、断熱材も新しいものに入れ替え、
窓もアルミ樹脂の複層ガラス(ペアガラス)に取り替えて、断熱性能をアップさせました。
これから迎える暑い時期も快適に過ごせることでしょう!
何度もC4DLのハウジングフェスに足を運び、
一つ一つ吟味しながら納得のいくまで高橋さん、後藤さんと話し合って進めたというK様ご夫妻。
3世代みなさんが快適に過ごせる、納得のリノベーションハウスが完成したと思います。

今後もハウジングフェス等があるそうなので、また次回お楽しみに!

株式会社フィット 十津川でした。

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