4月9・10・11日に行われたハウジングフェス、船橋市前貝塚町のS様邸「向日葵の家」の報告コラムです。
3日間とも快晴のすがすがしい陽気の中、中日に取材に行きましたが、完全予約制で開催の見学会に、次から次へと予約されたファミリーが来場されていました。
S様は、ご夫婦と小学生と幼稚園生の男の子、旦那さまのお父さまの5人家族です。
このタイトルの「向日葵の家」ですが、吹き抜けのある家を希望され開放感もさることながら、ご家族が、特に奥さまの印象がまるで「向日葵」のように明るい印象の方だったから、とのことでした!
さあ、この太陽が似合う向日葵のような邸宅、さっそく拝見してみましょう!
そして、今回も2回に分けてレポートいたします。初回はいつも通り外観から内観を詳しくレポートします。
次回は、建築に至るC4DLとのやりとりから、日々進化しているそのシステムなどについて、レポートします!
吹き抜けのあるリビング 風通し抜群の住宅
S様からは 「家の中からも空が見たい!」「リビングに吹き抜けが欲しい!」という要望があったという。
そして、「エアコンを使わなくても、まるで自然の中で暮らしているような感覚で過ごせる家で、子どもを健やかに育てたい」と話されていたとのこと。その願いを形にするため、設計デザイナー後藤宏樹さんは、燦燦と輝く太陽の光を取り込めるリビングをデザイン。そして、後藤さんの真骨頂とも言える風通し抜群の、シンプルで暮らしやすい住宅が完成した。
練り直した設計図の終着点リビングイン階段!
後藤さんは最初、玄関を入ってすぐ2階へ行ける階段を設定した図面を書いたという。
しかし、「吹き抜け」「階段」「リビング」という必須要素の中でたどり着いたのが、リビングから2階へ向かうリビングイン階段だったという。
将来子どもたちが大きくなった際にも、学校から帰宅して玄関からリビングを通らずして2階へは行けないという構造なので、顔を合わせることでコミュニケーションが生まれるだろうことが想像できた。
つながるデッキに芝生の庭 広がりのあるリビングに差し込む太陽の光
リビングからデッキが続く。吐き出し窓なのでリビングが広がったように感じられ、さらにその先にある芝生の庭、公園へとつながっていく。
リビングの前には公園があるので、太陽の光を遮る建物が建つ心配もない立地。これならS様が望む太陽の光や青い空を感じながら毎日が過ごせることは間違いない。
玄関には手洗い場、左手にはすぐ出入りできるお父さまの部屋
ウィズコロナ時代に定番となっているのが、玄関を入ってまず手洗いができるサニタリースペース。
そして、左手にお父さまの部屋があるので、自由な出入りができることが考慮されていて、さすがだなと感心!もちろん日当たりも風通しもよい!
2階には旦那様の書斎兼DJステージ!!
吹き抜けがあるからこそ実現しているのが、階段を上がったところにある、このステージのような書斎兼DJスペース。
旦那さまの趣味を兼ねた空間は、まさに空と太陽を感じながら過ごせる贅沢な時間が保証されたようなもの。
こんな開放的な書斎、こんな大胆な設計、今までなかったなーと、アイデアが尽きることない後藤さんの感性に驚いてしまった!
設計デザイナー 後藤宏樹さん
夫婦の寝室には外壁用サッシをあえて使用
すぐ上の写真にも見えるのが、寝室からリビングを見下ろせる窓。この窓にはあえて外壁に使うサッシを使っている。
夫婦の寝室から、まるで外を見るかのようにリビングを見下ろせる造り。室内にいながら手を振りたくなるような演出にも感じられ、後藤さんの粋な計らいも感じられた。
ベランダの設置をアドバイス
2階にはベランダがあるが、当初S様はベランダは要らないと言っていたとのこと。でもあえて後藤さんはあったほうがいいだろうとアドバイス。ベランダはメンテナンスも必要になり、絶対必要なものではないことを感じてはいたが、ここではなるほど!必須だと思った!
そう、窓の掃除。吹き抜けのリビングに太陽を取り込むための大きな窓があるが、外側から掃除ができないと大変なことになる。後藤さんのアドバイスにうずくことしきりだった!
いかがでしたでしょうか?
いつもながら後藤さんのアイデアに驚きながら、明るくてシンプルで、必要最小限のものがきっちりと収められたミニマムハウス「向日葵の家」が、住みやすい家になるだろうなと感じた取材になりました。
次回は、S 様邸が建つまでのやりとりや、さらにはC4DLの新しいシステムなどについて、レポートしたいと思います。
株式会社フィット 大西俊子でした。