家の約半分が珪藻土壁の我が家。
12年暮らしてきたからこそ感じるメリットとデメリットを、前回はお伝え致しました。
(6/30記事「珪藻土の壁<前編>~暮らしてわかったメリット・デメリット~」)
珪藻土壁のデメリットとして私が感じたことは、汚れとキズに弱いこと。
そこで今回は、我が家で行った珪藻土壁のDIYプチリフォームについてお伝え致します。
汚れたら、塗ってしまえばいいじゃない!
珪藻土壁の汚れ落としは、消しゴムやメラミンスポンジを用いたお手入れが一般的。
と共にお友達が遊びに来ることも増えて、気がつけば汚れの範囲は拡大。
汚れ落としが追いつかなくなっていました。
中でも特に気になったのが、トイレの壁。
消臭効果のある珪藻土はトイレにぴったりですが、水分の吸収が早いという特性もあります。
トイレの使い方について、家族には注意を伝えていましたが、息子の友達にまで強く言うことも出来ず…
薄めた洗剤で拭いても落ちない飛沫のシミが気になっていました。
ある時、ローラーで手軽に塗れるペイントタイプの珪藻土材がある事を知り、塗り直しに挑戦してみることに。
元は全面ホワイトの壁色でしたが、せっかくなのでアクセントカラーを取り入れました。
用意したものは、ペイントタイプの珪藻土、小さめのペイントローラー、ペンキ用トレー、養生資材。
塗らない壁や床を汚さないための養生作業は案外面倒なものですが、マスキングテープと養生シート(ビニールシート)が一体になった「マスカー」という養生資材を使えばあっという間。
はじめての挑戦でしたが、準備から塗り終わりまで半日もかからず、長年気になっていた壁のシミとサヨナラできました。
その後は手垢汚れが気になっていたリビングや洗面所の塗り直しにも着手。
スイッチ周りなどは黒ずんで見えるほど汚れていましたが、何度かに分けて重ね塗りをすることで、すっかりきれいになりました。
削れたら、埋めてしまえばいいじゃない!
モノをぶつけて削れてしまいがちなコーナーの補修には、粉のままの珪藻土を使うのがおすすめです。
DIY向けに、すぐに塗れる練り済みの珪藻土壁材が多く販売されていますが、削れた壁の補修にはやわらか過ぎる場合があり、また、補修に必要なのは少量であるため、使う量だけ練って使える粉状の珪藻土が便利です。
水を加え、垂れ落ちない程度の固さに練った珪藻土を、削れた箇所を埋めるように塗っていきます。
角をきれいに仕上げるための専用のコテもありますが、私は家にあったスクレーパーと濡らした指先で仕上げました。
近くで見ると少し違和感があるかもしれませんが、床に近い場所なので、ほとんど気になりません。
練った珪藻土を落ち着かせるための時間(30分程度)を除けば、10分もかからず作業は終了。
養生はラップとマスキングテープで簡易的にしましたが、固めに練ってあるので、珪藻土が垂れることはありませんでした。
憧れるけれど、お手入れが気になる自然素材の塗り壁。
実は塗り壁だからこそ、DIYによるプチリフォームが簡単なのです。
新築・リフォームの際は、自然素材の塗り壁もぜひ選択肢に加えてみて下さいね。
収納とインテリアで暮らし最適化
株式会社アンジェ・リュクス 上野 友香子
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