#005 「家づくりの基本」~ドラマチックな間取りとは!?~の巻・後編


こんにちは。広報PR・住宅アテンドの澁谷です。
引き続き、家づくりのプロ 設計デザイン後藤と共に「家づくりの基本を知る」をテーマにお話ししていきたいと思います!今回は、みなさまお待ちかね『ドラマチックな間取りとは!?』の巻・後編です!

澁谷:では早速、ドラマチックな間取りとは!?解説をお願いいたします!

後藤:良い間取りとは、エリア分けした区画をどう繋げるか、どう切り離すかが最も重要です。
では、図を使って一つずつ説明していきます。


 
後藤:こちらが、ゾーニング後の実際の間取り図です。子育て世代のため水廻りは大事だと考えました。
まず、家事動線です!これは2WAY動線と言います。子育て世代には使いやすい動線なのではないでしょうか。

ゾーニング[/caption]
 
澁谷:キッチンにいても洗面所の様子が見え、お子さんが小さい間は見守ることができるのも良いですね!水廻りがまとまっていると動線が短くなるので時短になり、便利そうです♪

後藤:玄関から入って直接洗面所へ行ける動線はお子さんが手洗いうがいもしやすいです。

澁谷:衛生的にもとっても良いですね!

後藤:キッチンから水廻りの見守り動線で安心感も得られます。

後藤:次にトイレの考え方です。澁谷さん、トイレの位置はどのエリアが良くないと考えますか?

澁谷:リビングに直接繋がるトイレは良くないのかなと思います。なぜなら、臭いや音も気になりますし、来客者の居心地も良くないと考えるからです。

後藤:そうですね。基本的なセオリーとしては、トイレとリビングへの動線は分断して考える必要があると思います。

後藤:左の図のように、間にホールを入れることでリビングエリアとトイレエリアを分けるのが、スタンダードな手法です。どうしても間取り上リビングとトイレが併設されてしまう場合は、右の図のように何かのエリア(ここでは洗面所)を介してトイレとリビングを分断させる必要があります。

後藤:次に、2階の間取りについてです。赤い部分に注目してもらうと廊下を介して部屋を分断させています。
 

 
澁谷:なぜ、廊下を作って部屋を分断させる必要があるのですか?部屋が狭くなってデメリットになってしまう気がします。

後藤:部屋を広くするというメリットより、プライバシーを確保することを優先した動線計画になります。
北側の部屋の太陽光の照度は一定しているため、学習に利用する子供部屋や書斎には最適と考えています。10年後、お子さんが大きくなった時のことまでを考えた設計です。
青い部分も考え方は同じです。廊下で分断できない時は収納などを用いてプライバシーを確保しています。
ここで、ドラマチックな間取りのポイントです!廊下に一工夫を施しました。
 
(借景窓から見える景色)
 
澁谷:素敵です!ただ廊下を作るだけでなく、その先の借景を利用した設計とすることでデザイン性が高く、生活が彩られた空間になるんですね!
朝起きて廊下を出た時に緑が見えると、清々しい朝を迎えられそうです♪

後藤:では、この2階の間取りで足りないものが一つあるのですが、何だかわかりますか?

澁谷:ベランダがありませんね!?

後藤:そうなんです!最近のお客様は花粉を気にされる方が多く、ガス乾燥機の性能も上がってきていることもあり、部屋干しだけで済ませることが多くなっています。
ご自身のライフスタイルに応じて、必要のないものは排除していくことも大事だと考えています。

後藤:一通り間取りのお話しをしましたが、外部からどう見え、どう見られているのか、ドラマチックポイントをご紹介いたします。

(昼の様子)

後藤:こちらが南側から見た外観になるのですが、澁谷さん、何か気づきませんか?

澁谷:玄関が見当たらないです!?

後藤:そうですね!こちらは建物に花ブロックを組み込んで、その先に玄関があるという動線です。


 
澁谷:花ブロックがスクリーンになって風も抜けるし、ドアを開けてすぐに道路だと家の中が見えてしまうのでプライバシーを守ることができて一石二鳥ですね!
夜の陰影もとっても綺麗でデザイン性も高く、映えポイントにもなりそうです♪

(夜の様子)

後藤:最後にウッドデッキです。せっかく作るウッドデッキが使えないウッドデッキでは仕方がないと思います。
使えないウッドデッキとはどんなものだと思いますか?

澁谷:BBQや子ども用プールなど、何をするにも人目は気になります…。

後藤:この土地の一番良い場所(東南の角)にウッドデッキを持ってきました。当然人目は気になるので工夫を施します。前面にスクリーンを作り、借景を利用するためルーバーを活用し、さらに屋根をかけていきます。実際にできあがった写真を見ていただきましょう。


(ウッドデッキの様子)

澁谷:左側のルーバーからは桜が見え、前面はスクリーンによって人目が気にならず、屋根はT字型にして採光を確保して、リビングとウッドデッキの繋がりには大きな窓を設けて、リビングの一部のような広々とした印象の空間になっていますね!素敵です!奥様は人目を気にせず、趣味のヨガをこちらのウッドデッキで楽しんでいるそうです♪

後藤:スクリーンを作ることで予算がかかると思われますが、オープン外構とすることで外構の予算を建物に組み込んだプランニングとなりました!

澁谷:ドラマチックな間取り、まだまだ色々な工夫が施された物件があります。一部分のご紹介にはなりましたが、ご参考になりますと幸いです。
ドラマチックな間取りをつくるためには「見え方」「見られ方」を意識し、10~20年後が見据えられ、自分自身に落とし込めるかどうかが大事な考え方です。

後藤:大切な1坪に「生きた予算」が掛けられれば、それは「ドラマチックな間取り」です。
 


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