今回は1月27日~2月5日にハウジングフェスが行われた、八千代市のS様邸「情熱と聡明の家」を
ご紹介します。
住宅街の一角に佇む、個性的でありながら調和のとれた外観
スタイリッシュさの中にも温もりが感じられる外観は、3種類のガルバリウム鋼板とファサード部のレッドシダーとの絶妙な組み合わせ。2階の窓はシンメトリーに整えながら、傾斜と色遣いを駆使しオーナー様ご夫婦のお名前の頭文字である「ユ」を表現するなど、遊び心も覗かせる。
玄関までのアプローチにはしっかりとした軒があるため、ちょっとした作業や自転車を停めておくのにも便利なスペースとなっている。
S様ご一家とC4DLとの出会い
C4DLとの出会いは2023年3月頃、家づくりのポータルサイトで一括資料請求をしたことだという。
「憧れのメーカーがあり、そこで話を進めていたがいまいちピンと来なくて。住宅展示場に行ったり、悩みながら家づくりサイト(「Houzz (ハウズ)」)で資料請求した内の1社がC4DLさんでした」とS様は当時の様子を振り返りながら話した。
家づくりの理想と現実
「天井を吹き抜けにしたい」、「リビングは20帖は欲しい」と具体的なイメージを持っていたS様。ところが初めてのC4DLとの打ち合わせで「住宅プランナーの高橋邦生さんから、要望に対してのメリットとデメリットをはっきりと伝えられた」という。その誠実な発言や、オーナー側の目線に立ってプランを考える姿勢に感動し、C4DLとの家づくりが始まった。
明るさと開放感、だけにとどまらない1階部分
玄関に入りまず目にとまったのが、カフェの入り口のような雰囲気のドア。
大きな透明のガラスを使用したデザインの「ACE DOOR」を選択したことにより、リビングの明かりが廊下にまで届く。呼び込まれるように中に入ると、キッチン、ダイニングを経由して、大きな窓からたっぷりと日光が差し込む開放的なリビングへとつながる。
まるでベーカリーカフェに来たような、お洒落なキッチンとダイニング。これからもてなされるであろう家族や友人が口々に「素敵!」と言う様子が想像できる。
キッチンの天板はファリーナベージュ、ワーキングカウンターはグレージュと、落ち着きのあるシックな色合いを選択。天井部分はグレーのケイカル板を使用し、耐火性とデザイン性の両方を活かした。
吊り戸棚も「圧迫感のないものを」とS様自身が探して気に入った製品を設置。オーナー様の要望を最大限受け入れるのもC4DLの家づくりの特徴と言えるだろう。
4帖のウッドデッキには、駐車場側からだけでなくダイニングの窓からも入ることが可能。水栓もあり、水遊びやしゃぼん玉など、子どもが好きな遊びで楽しむのにもちょうど良い空間となっている。
小上がりの和室もS様の希望で設えたもの。家族で寛ぐのはもちろん、お子様の成長に合わせて使うことができる。「下部の窓は『雪見障子』を意識した」とデザイナーの後藤宏樹さんは話す。ロールスクリーンで圧迫感なく部屋を仕切れるアイディアも「ご両親が遊びに来た際、そのまま泊っていけるように」という気配りから。
リビングから玄関が見える、通称「おかえりなさい窓」。ご主人の帰宅を玄関のセンサーライトが灯りで知らせてくれる。「『行ってらっしゃい窓』でもいいですよ」と高橋さんが笑顔で説明する。
明るく開放的なだけでなく、収納面も充実。キッチンには大容量のパントリー、リビングには「ルンバ基地」と名づけられたスペース、和室には布団も入る押し入れ収納を備えている。
C4DLが提携している片付け・収納・インテリアのプロフェッショナル「株式会社アンジェ・リュクス」がプロの視点で設計時に「モノの地図」を作成してくれるので、「あらかじめ生活に必要になるであろうモノ達の居場所を先回りして確保している」と高橋さんが教えてくれた。住み始めてからの「困った!」が起こらぬよう、C4DLの気遣いは細部まで行き届いている。
家事が楽になる家
こだわりはキッチンだけに留まらない。奥様は「ランドリールームと脱衣所は、特に力を入れました」と教えてくれた。
広々としたドレッサースペースで洗濯物を畳み、デイリーな服や小物はそのままドレッシングルームへ収納する。ガス衣類乾燥機があるので雨の日でも困ることはなく、デリケートな衣類を干しておくハンガーも取り付けた。夏の暑い夜や冬の寒い日には、ご主人の希望で設置したエアコンが活躍するだろう。
「一番のこだわりは脱衣所とランドリールームの間に引き戸を取り付けたこと」と奥様。この扉があれば、入浴中の家族がいても洗面台を使用することができる。今は1歳2ヶ月のお子様が年頃を迎えることを見据えたうえでの、優しい気遣いだ。
家事導線や収納も含め、C4DLは常にベストな提案を心掛けている。
必要なものを、必要な場所に
窓がある明るい階段を上って2階へ行くと、早速クローゼット型の収納を発見。
空いたスペースを有効に活用し、必要なものを必要な場所に配置する。当たり前のことのようだが、ルールに囚われた設計ではこうはいかない。
2階には主寝室を含む3部屋の居室があり、どの部屋も窓からの光で明るく開放的な印象。アクセントクロスを効かせ、各部屋の個性を演出している。
お子様も将来使う予定の部屋を気に入った様子で、はしゃぎながら遊んでいた。
各部屋を見学し終わった後、「お気付きでしょうが、この家にはベランダがありません」と後藤さんが一言。「それこそ数年から数十年前はベランダを付けるのが当たり前でした。でも必要のないベランダなら、付けなくてもいいんです」と教えてくれた。
ベランダの代わりに設えたのは、ご主人の書斎。2.5帖ながら圧迫感を感じさせず、仕事をしたり趣味を楽しむ場としても十分なスペースとなっている。
ご主人が選んだジオメトリック柄のアクセントクロスが、部屋の雰囲気を引き締める。大きめの横滑り出し窓で、明るさと風通しを確保。
「情熱と聡明の家」
最後にこの家のテーマとなっている「情熱と聡明」の部分について尋ねた。「情熱はご主人のイメージですね。話していて家づくりに対する熱量を感じた。8時間打ち合わせをしたこともあった」と後藤さんは振り返る。「聡明は奥様のイメージ。静かで知的で、相反するようだがピッタリのお2人。そのインスピレーションで外観にもスタイリッシュさとエネルギッシュさを表現した」と感じたままに外観をデザインしていったことを話してくれた。
時代に伴う間取りの変化、10年・20年後を見据えて
変わり続ける時代の中で、例外なく「住宅の間取り」も変化しているという。後藤さんは「C4DLのルールのひとつとして『オーナー様目線』がある。若い頃に買った家に、年齢を重ねても満足して住み続けていただけるように、10年、20年先を見据えた間取りと、オーナー様の希望に沿った家づくりを提案していきたい」と静かに、しかし熱量を込めて話した。
(前列)S様ご家族、(後列)C4DLスタッフ
いかがでしたでしょうか。
見学会実施中、長い時を経て形となったご自宅を愛おしそうに見回るS様ご家族の笑顔が印象的でした。負担なく家事をこなして出来た時間で、家族の絆をより一層深めていかれることでしょう。
次回のハウジングフェスは4月中旬に開催予定とのこと。テーマは「JAMBOREE CHILL HOUSE」。どんな工夫が詰まった家なのか、今から楽しみですね。予約方法や開催日時はホームページでご確認ください。
株式会社フィット 中山亜貴子でした。