昨年4月から始めたC4DLの「座談会」。C4DLという会社を広く知ってもらうため、また住宅に関することを気軽に相談できる場を提供することを目的として、約2カ月に1回のペースで開催しています。(予約不要、参加無料)。
10回目となる今回のお題は「Make a Future 〜創りあげる暮らし〜」。今回のコラムでは、座談会に参加した様子をお届けします。
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毎回C4DLが用意した菓子を食べるところからスタートする座談会。デザイナー後藤さんが用意した今回の菓子は、「YOKU MOKU」の代表的なスティック状の焼き菓子「シガール」。社名はスウェーデン北部の街「Jokkmokk」が由来だという。このシガールを作るにあたっての創業者の苦労話や「分からないことはお菓子に聞け」という言葉を紹介。「長年多くの人に愛されているものには、作り手がそのものに向き合う姿勢や熱い想いがあり、学ぶことが多々ある」と後藤さん。
そして今回のお題は「Make a Future 〜創りあげる暮らし〜」。住みやすい環境、住みにくい環境とはどういうところのなのか。営業の平田さんの司会のもと、座談会がスタートした。
まず「家を建てよう」と決めた時、大半の人は不動産会社に行って土地探しから始める。そして土地が決まった後、どういう家を建てるかを検討する。
この場合、いいと思っていた土地が、実際に家の建築計画を具体的に進めていくうちに、実はあまりよくなかったと判明する場合があるのだという。例えば、その土地が地域の中で水が流れ込んでくるような低い場所であったり、平らに見えても勾配があったり、など。
今回の座談会で、実際にそういう経験をしたと話す参加者がいた。一軒家を購入したが、その家の裏側には擁壁があって、「がけ条例」に該当する家だということが最近分かったという。「家を設計する建築会社が実際に土地を見ることで、こういう失敗は防ぐことができる」と長年の経験をもつC4DLの小関さん。C4DLは家の設計だけでなく土地を探すところから関わってくれるので、実際に土地の形状などを確認してくれるのだ。
※「がけ条例」とは、がけ(地表面が水平面に対し30度を超える角度をなす高さ2メートルを超える土地)の上にあっては、がけの1.5倍、がけの下にあっては、当該がけの2倍に相当する距離以内の場所に居室を有する建築物を建築してはならない、というもの。ただし、必要な措置を講ずれば問題ない場合もあるとのこと。
次に「どういう環境が住みやすいといえるのか」について、意見を出し合う。駅や学校までの距離、同世代が近所にいるかどうかなど、さまざまな意見が飛び交う。
「同世代が集まる分譲住宅地は、仲間ができるという利点もあるが、将来は高齢化が一気に進んだり、同級生が隣同士だといろいろ面倒なことがあったりするのでは」、「学校までの道のりが遠くて坂道がきつくても、それが後にいい思い出になることもある」など。
「住みやすい街なのか住みにくい街なのか、結局は自分次第」という後藤さんの話に、全員が頷く。
「今日のような座談会に参加することで、いろいろな人と関われ、関わることであらゆる方向から物事をみることができるので、選択肢が増える。人と関わり合いながら土地を探して家を建てれば、より自分の理想に近い環境に住めるのではないか」と後藤さん。
住みやすい環境とは個人によって異なるが、人と関わって意見を取り入れることで、自分の住みたい環境や家がどういうものか、はっきり決まっていくものだと座談会を通して思った。C4では住宅デザインだけでなく、土地探しも手伝ってくれるという。土地選びと家をセットで提案してくれるC4ならではの工程で進んでいけば、自分自身が創りあげたい暮らしの実現が、もう目の前にあるのではないかと感じた座談会だった。
株式会社フィット 十津川でした。