第三十五回 About C4DLコラム「お客様との打ち合わせ 土地の申し込み」

前回に引き続き、C4DLで家を建てることを決めたSさんご夫妻の2回目と3回目の打ち合わせについて報告します。
前回提案したプランをもとに、この土地に決定して家づくりを進めていくかどうか、いよいよ土地の購入という大きな段階に進んでいきます。

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以前から検討していた土地は、三角形の不整形でさらに2mほどの高低差のある土地。イレギュラーすぎる土地で空き地の期間が長かったせいか、不動産屋が提示していた面積とC4スタッフが実際に現地で測った面積が違うということが判明。もう一度測量をすることになり、今回の打ち合わせの2日後に結果が分かることになった。

そこで今回は具体的なプランの話ではなく、土地の特性についての話がされた。
建ぺい率や容積率、斜線制限など家を建てる上で左右される基準について分かりやすく説明があり、排水や雨水、ガスや電気など生活に必要なインフラについても一つ一つ現状を提示して説明があった。現況は想定内の調査結果となり、ほっとするSさんご夫妻。
「調べられることはすべて調べる」ことをモットーとしているC4DL。「近所の人たちの性格までは把握できないけれどね」というC4の小関さんの話に思わず微笑むSさん夫妻。

懸案事項としては、現在この土地の端にあるゴミ置き場と、裏側にあるアパートとの境界の擁壁改修。ゴミ置き場については自治会と、擁壁改修についてはアパートの持ち主とC4が話を進めてくれるという。

「何もないところから一緒に作っていくので、一つ一つ納得してもらうことが大切」と高橋さん。確かに、結果が同じであっても自分自身で決めた過程を知っているかどうかで、納得や満足できるかに大きな違いが生まれるのだと思う。

今回の打ち合わせではまだ土地の大きさがはっきりしていなかったので、具体的な設計図を提示することは控え、外壁や天井材など仕様について説明をした。
それぞれの素材についての長所と短所を伝え、コストを抑えられるところは抑え、質のいいものを使うところは使うというスタンス。耐震についても、建築基準法では満足していても、状況によって強化したほうがいいところは強化するなど、柔軟に対応していく。後藤さんは「基礎工事に関しては、地盤によって判断するというより、空中に浮いていると想定して耐震を考えている」と話す。

キッチン、バス、トイレについては最高グレードのものである必要はないという。ショールームでは一般的に最新のモデルが展示され、スタッフの話でついつい高価なものを選びがちだ。ショールームもC4スタッフが一緒に行ってくれるというから心強い。

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そして、前回の打ち合わせから6日後。
Sさんご夫妻との打ち合わせで、いよいよ土地の測量結果が明らかに!
当初予定していた広さの家は建つのか!?

実測では、当初不動産から提示されていた土地よりも狭い面積ではあったが、「初回に提案した広さの家は建てることができます」との説明に安堵した様子のS夫妻。「土地の広さも気になりましたが、家の大きさは確保したかったのでほっとしました」と話す。

土地の実測も終わったので、本当にこの土地で家を建てるかどうか、土地の購入を決定しなければならない瞬間がきた。
しばらく沈黙・・・・・Sさんご夫妻でアイコンタクトをとりお互いの意思を確認。そして、Sさんの妻から「いいと思う」との一言が決定打となり、「この土地でお願いします」とSさんが書類にサインしこの土地を購入することになった。表情豊かになってきた4カ月のMちゃんもお昼寝から目覚め、澄んだ大きな瞳でパパを応援するかのようにニコニコ笑っていた。


土地の購入も決定し、これからは家のプランニングの段階に入っていく。
普通の設計会社であれば、手を出さないであろう不整形で高低差のある土地。この土地をどう理想の形にもっていくのか。「理想を読み取って形にしていく、家を建てるまでのこれからの過程が大事。この土地で突破できると思っている」という後藤さんの力強い言葉に、「お任せします。お願いします」とSさん。

実際にどんなプランを提示してくれるのか。今後の展開がますます楽しみだ。

株式会社フィット 十津川でした。

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