「名もなき家事」「ワンオペ家事」なんていう言葉を聞く機会が増えました。
家事は、妻・母だけの仕事ではないですものね。とはいえ、
ご主人の仕事やお子様の年齢によっては、家族で家事をシェアするのが難しいこともあります。
そんな時は、家事の負担自体を減らしてみるのはいかがでしょうか?
モノの配置や道具を変えることで、楽になることがあります。
両手で取っていたものが片手で取れるようになるだけでも時短に繋がります。
家事の負担が多いキッチンについて、片手で取れる収納方法をご紹介いたします。
●自分の手が届く位置を把握する
モノの配置を考えた時に、引き出しや入れ物の大きさに合わせて
モノを配置してしまうことがあります。結果としてよく使う(使いたい)モノが
手の届かない場所に配置されて使わない原因となったり、
使うためにステップ台に乗ったり前のモノをどかしたりと手間が増えることにもなります。
まずは、自分の手が届く位置を把握し、
そこに「何があれば使いやすいか?」を考えてみましょう。
例えば、吊戸棚。
写真はわが家のキッチンの吊戸棚。
黄枠は棚板の可動域、赤枠は私の手が届く範囲です。
可動域のどこに棚板を設置しても、棚板から上のモノには手が届きません。
そのため手の届く範囲を有効に利用したいと考え、スノコで空間を2つに区切りました。
よく使う細かなモノ(ラップ類や新聞紙など)を下段に収納し、
上段には持ち手が下まである食品ストッカーを配置しました。
こうした工夫でよく使うモノを手の届く位置に多く収納できるようになり、
調理中でも片手でサッと取り出せます。
●重ねなくて済む収納方法を考える
お鍋やフライパンを重ねて収納していると、1つだけ使いたくても、
一旦全部を両手で取り出すことがあります。
最初から1つ1つが重ならないように収納しておくと、こうした出し入れの手間が減り、
片手ですぐに取り出すことができます。
写真はニトリのざるボウルフライパンスタンド(ZF-540)です。
こちらは横置き専用ですが、縦置き専用のものや縦横両方に使えるものもあります。
出し入れに不便を感じていたら、収納方法を変えてみるのもいいですよ。
●片手で使える道具に変える
最近は100均でも便利なグッズがたくさんありますので、
使っている道具を便利なモノに変えていくのも1つです。
例えば、保存容器。両手でフタの開け閉めをしていたモノを、
片手で開け閉めできるモノに変えると、よく使うモノほど効果は大きいです。
だしや麦茶のパック類の他、粉類もフタを立たせたまま中身を出せるので便利です。
わが家では、食洗機用洗剤の収納にも使っています。
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家事の負担は、少しの工夫で軽減できることがたくさんあります。
ですが、忙しい毎日の中で1つ1つに向き合って、工夫できるものを探していくのは難しい。まずは、すぐできる方法の1つとして「片手で取れる」を意識されてみてはいかがですか?
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株式会社アンジェ・リュクス 佐藤美香
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