こんにちは！広報PR・住宅アテンドの澁谷（しぶたに）です。
今回も前回に引き続き、家づくりのプロ 設計デザイン後藤と共に「家づくりの基本を知る」をテーマにお話ししていきたいと思います！今回は『土地の性格を知ろう！』の巻・後編です！
▷#001 「家づくりの基本」～土地には優先順位がある！～の巻 はこちらから
▷#002 「家づくりの基本」～土地の性格を知ろう！～の巻・前編 はこちらから
澁谷：引き続きよろしくお願いいたします！今回のテーマは土地の法律についてですが、理解するのが難しそうな感じがします…
後藤：大丈夫です！今回は最低限知っておきたい「土地に関わる法律」を一緒に学んでいきましょう！
まずは、「接道義務」です！
澁谷：うぅ…さっそく難しい単語が出てきましたね（笑）
後藤：では、図をもとに説明しますね。
後藤：「接道義務」とは、
①接する道路の幅員（ふくいん）は4ｍ
②接道する敷地の間口は2ｍ
これらを満たさなくてはいけないというルールがあります。
澁谷：なるほど。そもそも「接道義務」はなぜあるのですか？
後藤：基本的には避難経路を確保するために設けられています。購入前に知っておきたい豆知識としては、前面道路の幅員が3ｍの土地を購入したとします。法律により、前面道路の幅員4ｍを守るためには道路の中心から2ｍセットバック（＝土地の一部を道路とみなすこと）をしなくてはなりません。その場合、既存の塀があれば壊し、それを直すという工程が発生するため、その土地の購入価格に解体費用がプラスとなります。
澁谷：その土地のことだけでなく、周辺環境も気にしないと思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があるのですね。勉強になります。
「用途地域」
後藤：次に「用途地域」です。「用途地域」とは、建物の用途や建ぺい率、容積率などを規制する地域のことを言い、住居系・商業系・工業系を合わせて13種類あります。
土地には「市街化区域」と「市街化調整区域」というものがあります。「市街化区域」には必ず用途地域を定め、「市街化調整区域」には、原則として用途地域は定めません。2つの区域の大きな違いは、インフラ（＝上下水道、ガス、電気などの生活するうえでのライフラインのこと）が整備されているかどうかです。
後藤：当然、市街化区域の方が土地の価格が高く、市街化調整区域は安くなります。ですが、市街化調整区域はインフラ整備にお金がかかります。また、市街化区域では「防火地域」（＝駅前の繁華街や建物が密集するエリア）、「準防火地域」（＝その周辺）というものがあり、その建物は防火仕様で建築しないといけないため建物に費用がかかります。
澁谷：用途をしっかり把握して土地を選ばないと、思いがけない予算がかかってしまうので注意したいです！
「土地の広さ」
後藤：最後に「土地の広さ」です。ところで澁谷さん、自分が理想とする土地の広さはどれくらいですか？
澁谷：うーん…4人家族を想定した場合、車は来客用を含め2台は止めたいし、広いリビングに主寝室、子ども部屋も必要なのでそれを満たす土地の広さが理想です♪
後藤：では、その理想の土地を具体的にイメージしてみましょう！
まず、土地は「坪」で表現されます。土地の販売チラシなどでもよく目にする「坪」ですが、「1坪」とは「畳2枚分」のことを表します。また、その土地の価格の算出は、「土地の坪単価相場×敷地の坪数＝土地の価格」となります。
澁谷：「1坪」が「畳2枚分」はとてもわかりやすいです♪
後藤：先ほど聞いた理想の土地を探そうとした場合、40坪ほどの広さになります。なぜ40坪なのか、図で説明しましょう！
後藤：右の図は間口9.1ｍ、奥行き14.56ｍの畳80枚分40坪の区画割図です。
左の図はそこに1階15坪（リビング16帖・水回り）、2階15坪（主寝室8帖・子ども部屋6帖×2・ベランダ）の総2階30坪のお家を建て、庭+車2台を止めた際の配置図です。
澁谷：1階15坪・2階15坪の総二階で、3LDKかつ車を2台止めることが理想なら、40坪の土地が必要ということですね！
後藤：その通りです！それが基本的な土地と建物のベースとなる考え方となり、何坪の土地を購入するべきかの指針となります。
そのベースをもとに土地を探すのですが、変形地・旗竿地・高低差のある土地、さらには用途地域などの法律も絡み、より複雑です。さらにデザイン性が高く機能性の高い間取りを成立させるためには、土地の様々な性格を読み取り、建築を計画する必要があります。なので、できれば建築会社を決めて一緒に土地探しをしていくことが理想と考えます！
澁谷：『土地の性格を知ろう！』の巻・後編、いかがでしたか？大事なのはその土地で理想の暮らしが叶えられるかだと思います！叶えたい暮らしができる土地こそが「良い土地」です。一緒に「良い土地」を探すお手伝いができますと嬉しいです♪
次回は、「ドラマチックな間取り」についてお話ししていきます！お楽しみに～
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