座談会 第16回「教育と自由」

C4DLでは2017年から「座談会」イベントを約2カ月に1回のペースで開催してきました。今回はコロナ禍以来初となる、4年ぶりの「座談会」。久しぶりの開催とあって、県外からも参加者が駆けつけ、参加者は過去最多人数の13人に。

今回のテーマは「教育と自由」。
さぁ、この深いテーマに、どんなトークが飛び出すのか? 今回は私、見上(みかみ)も参加者としてトークに加わらせていただきました。2時間があっという間に感じたほどの濃い座談会の様子をレポートいたします。


 
**************************

毎回、座談会のスタートは、C4DLが用意した菓子を食べるところから。「本日のおやつ」は、C4DLの中で一番フレッシュなスタッフ・澁谷さんが用意してくださった「CHEESE GARDEN」の「チーズクッキーサンド」。見た目からして、すでにおいしそうです。


 
「CHEESE GARDEN」といえば、C4DLのオフィスがある船橋駅のシャポー船橋店に今年オープンしたばかりの店舗。船橋店に足繁く通う澁谷さんのお気に入り商品だというのが、黒胡椒がピリリと効いたクッキーになめらかなチーズクリームがたっぷり挟まれた「チーズクッキーサンド」なのだとか。しかし、この商品、まさかの船橋の店舗とは関係なく、「オンラインストア」限定商品! 
渋谷さんのおすすめとしては、冷凍してクッキーアイスのように食べても良し、解凍してしっとり食べるのも良し。今回は「半解凍」という絶妙な状態で参加者の全員に配られました。早速いただくと…、これは文句なくおいしいです!

 いよいよ本題へ。「教育と自由」のテーマに合わせ、今回の参加者もいろんな職種・立ち場にある人たちが集まりました。
参加者は、飲食店経営者、企業経営者、市内で発行する情報誌の編集長、現役教師、働きながら子育てしている主婦といった多様な顔ぶれ。


 
最初にC4DLの高橋さんから「今回のテーマは非常に難しくて。もしかしたら方法論のぶつけ合いになってしまうのではないか?とも思いました。なので、あくまでも本日は『教育とはどうあるべきなのか』を話し合い、本質を見つめることで、たくさんある教育のカタチの中から何をピックアップすべきかが見えるかもしれないと思っています」と説明が。


 
この深いテーマに沿って、どう座談会を展開していくのかをC4DL側で事前に論議が交わされていたんだな、ということが伺い知れ、普段からいかに高橋さんやデザイナー・後藤さんとが深い対話を交わしているのかが垣間見えた瞬間でもありました。

 まず高橋さんから「『教育』と聞いてどこを思い返す?」という問いが参加者に投げかけられました。


 
思い返す「教育」の場面での「自由」はどうだったのか?という問い。一瞬、参加者たちは「う~ん?」と考えながらも、高橋さんから指名をされると、「受験の時に受けてみたいと思った学校を受験させてもらえなかったとき」「部活では自分から質問してはいけないとか、先生や先輩からの指示には絶対に従わなくてはいけなかったことが頭に浮かんだ」などといった意見が。
逆に「部活の先生がみんなに常に『みんなの目標はなんだ?』という問いかけをくれていた。そのおかげで、自分で考え、学びをやめない姿勢が身についたように思い、とても感謝している。結果、チームは試合でもとてもいい結果を残せた」というケースも。


 
その後も、「学校」は何を教える場所なのか? 学校教育の「根」の部分はどこなのか? 大人への教育において、会社組織の中で社員やスタッフを教育するにあたり、どう教育するのがいい会社・いい業績につながるのか?など、教育の「根」の部分について意見が飛び交いました。

・安全に失敗できる場所や機会があることが教育
・「選択肢がある」「自由」があることがシアワセ。選択肢を増やすために学びは必要
・教育される側と、教育している側との折り合う点が見つかると、教育される側は納得して自分から動ける
・今は、個々が個人個人で歩んでいる時代。組織における「団結力」はどうなっていくのか
などなど、いろんな思考が言語化されました。


 
参加者のテーブルには、高橋さんがシミュレーションを重ねた上で用意した9ページに渡る「教育と自由」に関する資料が配布されていました。
 「座談会で話の軸がずれてしまった時とかに使おうかと思って用意していたんですが」と高橋さん。しかし、今回のテーマでは、資料を使用したのは導入部分のみ。その後はポンポンと参加者から意見が出て、あっと言う間に2時間が経過しました。


 
参加者たちもそれぞれに気づきがあったようで、口々に「楽しかった」の言葉が。資料の最後のページには「教育の目的とは・・・・」の文字。私たちは日々、いろんなカタチの教育を受ける立場になったり、する立場になったりと、繰り返しているのでしょうね。
正解がないからこそ、いろんな意見が飛び交い、おもしろい。貴重な2時間を過ごさせていただきました。

**********************

 実は私は座談会への参加は初めてでした。C4DLさんの人脈で集まった多種多様な知見をお持ちの方たちと、こうして「教育と自由」というテーマで一緒にお話しさせていただけたことがとても楽しかったです。

そのテーマに真摯に向き合った人たちが、自らの経験を通した「教育」への思い。「わかる、わかる!」と多くがうなずき共感し合う場面もあれば、「え!そうなんだ」「なるほど」「へぇ!」という場面も。
 
 このような場に参加することは、自らの学びにもなるなぁと感じました。
そして、この座談会、実はどなたでも参加できるんです。興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ次回、ご参加くださいね。

株式会社フィット・見上裕美子でした。

This entry was posted in イベント, C4DLコラム. Bookmark the permalink.